5月 山と温泉 近畿

[十津川、上湯温泉] 大きな湯花がぷかぷか浮かぶ秘湯

十津川村は、すべての温泉施設が源泉かけ流し。さらに、源泉地温泉、十津川温泉、上湯温泉と3つの泉質を持つ贅沢な温泉地です。公共交通機関を使うと大阪からでも5時間以上はかかるアクセスの悪さですが、素晴らしい温泉と素朴な村の方々に心打たれる旅となりました。

  • 日:2023/05/04(木)-5/5(金)
  • 旅程
    • 5/4 湯の峰温泉 - 十津川温泉バス乗り場 - 庵の湯 - (果無集落) - 柳本橋 吊り橋 - 神湯荘
    • 5/5 神湯荘 - 十津川温泉バス乗り場 - 大阪
  • 上湯温泉 神湯荘
    • 日本秘湯を守る会会員の宿。8つの温泉があるが、川沿いにある大露天風呂の泉質がとりわけよく、開放的なロケーションは唯一無二。
    • 川鱒のお造りや鮎の塩焼き、山菜の天ぷらなど、山の幸/川の幸たっぷりの食事が美味しい。
    • 別館のプランがリーズナブルでコスパよし。一人泊プランあり。

十津川温泉〜果無集落〜上湯温泉

果無集落を散策して上湯温泉に向かうプランを考えていましたが、1時間程度の急な登り下りは、70過ぎの母の負担が大きく、宿に直接向かうことに。神湯荘方面のバスは一日に2本しかないため、柳本橋(吊橋)から宿まで車道を歩いて行きました。マイカー推奨です。頑張って歩いたご褒美に、秘湯が待っていました!

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7時頃に湯の峰温泉を通るバスに乗り、8時過ぎごろに十津川バス停に到着。トイレに行きたい乗客のために、道の駅で下ろして待ったり、老人に優しく声をかけて荷物を運んだりと、バス運転手の対応が素晴らしかったです。
この十津川営業所の皆さんも感じがよく、道案内を丁寧にしてくださりました。東京ではなかなかない光景だなあと。なお、この営業所には、足湯やコーヒーの自販機、観光パンフレットなどもあり、少し休憩しながら、行き先を確認するのにも良い場所です。源泉スタンドもありました!
営業所横の売店「ふくおか」でがあり、お土産やおにぎりなどを購入。朝7時から営業しているようです。こちらで買ったさんま寿司が美味しく、酢の加減がちょうどよかったです。
営業所の向かいには、日帰り入浴施設の庵の湯があります。8時半から営業しており、朝風呂に行きました。二津野ダム湖畔が一望できます。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉・塩化物泉。出典:奈良県観光公式サイト
十津川村の情報は少ないのですが、十津川村観光サイトのパンフレットが参考になります。この地図を見ながら、果無集落、吊橋を目指しました。
十津川営業所から柳本橋までバス道を戻り、橋を渡った先の分岐を曲がります。柳本橋に果無集落入り口の看板があります。しばらく歩くと、この写真のバス停に到着。左手に進めば、小辺路(果無峠)登山口へ。右手に進むと柳本橋(吊橋)に行けます。
バス停から吊橋まで一本道です。民家の庭?敷地?と思う箇所が一箇所ありましたが、通り過ぎて問題ありませんでした。
この吊橋、けっこう揺れます。なかなかにスリルがあるので、天気の悪い日や雨の後は避けた方が良いかもしれません。
橋中央からの景色です。風が気持ちいいですね〜
吊橋を渡った後は、ひたすら車道歩き。変化もなく、すこしつまらなかったです。
神湯荘の看板は道々にあるため、だんだんと近づいていることがわかります。この「上湯温泉大露天風呂」の看板がゴール。川側へ下れば温泉、坂道を登ると宿になります。

神湯荘

お湯とお食事がとてもよいお宿。その中でも、川沿いの露天風呂は、大きな湯花がぷかぷか浮かぶお湯と秘境感たっぷりのロケーションが唯一無二でした。台風の度に温泉の中が泥だらけになり、復旧と掃除をしているそうですよ。当たり前に温泉があるわけではない。湯守の方の情熱に支えられているんですね。

  • 上湯温泉 神湯荘
    • プラン:別館宿泊でプライスダウン マル得スタンダードプラン 12,000円/人
  • アクセス(帰路)

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15時チェックインのところ、果無集落を飛ばしたため、11時過ぎごろには到着。宿の方に相談したところ、遊戯室と川沿いの大露天風呂を使ってよいと親切に言っていただけました。神湯荘の皆様、ありがとうございました。
神湯荘別館からの景色。前方に果無山が見えます。山の中にポツンとあり、周りには何もありません。
まずは大露天風呂へ。日帰り入浴もでき、大人500円と良心的なお値段。
川沿いが男湯。少し高い位置にあるのが女湯です。台風などで建物が傷んだ際、復旧しやすいようにシンプルなつくりにしているそうです。
大きな湯花がぷかぷか浮いていて、本当によい温泉。泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉。温度は少し熱めでした。川沿いの場所は男湯から見えそうなため、着替えや移動は腰を低くした方がいいです。
男湯はこんな開放的なつくりのようです。男性がうらやましい。出典:神湯荘HPの写真
お風呂あがりは川沿いで冷たいビール!湯守のおじちゃんにいただいたナッツがまたうまい!コロナで飲食店は撤退してしまったそうです。湯守のおじちゃんに露天風呂の修復や十津川村についてお話しを伺うことができました。
お得プランの別館に宿泊です。設備は古く、便所は共同です。テレビ、冷蔵庫、Free Wifiは完備しています。
大露天風呂のほかに、4つの露天風呂と大浴場があります。この露天風呂4つは貸切制で、「空いています」の看板がここにかかっている場合、利用できます。
美肌の湯。広々とした浴槽でゆっくりつかることもできる貸切露天風呂もいいですね。
大浴場のお湯もよく、2回入りました。24時間利用可。
食事が美味しいと評判の神湯荘。楽しみにしていました。子持ち鮎の塩焼き、川鱒の刺身、稚鮎・山菜のあんかけ天ぷら、胡麻豆腐、煮麺、めはり寿司、あなご寿司。
ひらきなめことポークの温泉しゃぶしゃぶ。(時期によっては、ポークではなく、猪やふぐなども出てくるそう。)
温泉水で炊いたご飯。デザートは温泉水を使ったコーヒーゼリーと温泉づくし。どれも出汁のしっかり効いたやさしいお味。重すぎない食事がうれしかったです。
朝食は7:30からですが、十津川村までのバスが7:32に出てしまうため、前日に朝食を部屋に用意していただきました。おにぎり、温泉卵、味噌汁とシンプルです。
可愛らしいマイクロバスに乗って、帰路につきました。

十津川の宿
奈良は源泉かけ流しの温泉が少ないですが、ここ十津川は温泉豊かな地。十津川荘、ホテル昴、湖泉閣 吉乃屋、田花館など、気になるお宿がほかにもたくさん。十津川村で一泊し、果無峠を越えて熊野本宮大社へ向かうルートで再訪してみたいなと思いました。

神湯荘は、くねくねとした細い山道の中にあるため、車で行く場合は、小型の方が良さそうです。

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