
GWに、母と一緒に熊野古道を歩き、湯の峰温泉から十津川温泉へと旅しました。七十を超える母との旅なので、無理をせず、ゆっくりと。
「熊野の時間」に身をゆだねるコースです。
一日目は、バスで熊野本宮大社へ向かい、そこから大斎原、大日越を経て湯の峰温泉へ。 大斎原に漂う不思議な清浄感、苔むした石畳が続く大日越、そして鄙びた湯の峰温泉。世界遺産・つぼ湯の七色に変わる湯にも浸かり、心が静かに整っていくような一日でした。
本ブログは熊野古道の旅行記1日目。
2日目~3日目の記録:[十津川、上湯温泉] 大きな湯花がぷかぷか浮かぶ秘湯
- 日:2023/5/3(水) - 5/5(金)
- 旅程
- 5/3:大阪 - 熊野本宮大社 - 熊野古道(大日越) - 湯の峰温泉
- 5/4:湯の峰温泉 - 十津川温泉バス乗り場 - 庵の湯 - (果無集落) - 柳本橋 吊り橋 - 神湯荘
- 5/5:神湯荘 - 十津川温泉バス乗り場 - 大阪
目次
熊野古道中辺路 熊野本宮大社〜大斎原〜大日越を歩く
いろいろなコースのある熊野古道は、どこを歩くのか迷いますね。交通の便がよくないため、一番行きたいところとアクセスの仕方、行動時間で自ずと絞られてきます。
今回は、大斎原と湯の峰温泉をメインに考え、熊野本宮大社と湯の峰をつなぐ大日越コースにしました。
体力と時間に余裕があれば、発心門王子〜熊野本宮大社〜大日越とするのも良いかもしれません。
- コース:熊野本宮大社 - 大斎原 - 熊野古道 大日越 - 湯の峰温泉
- 標準コースタイム:2時間
- 難易度:低い
- 大日越の距離は短いですが、急登が続きます。人も多く入っていないため、ゆとりを持った行動が良いかと思います。
- ウォークマップ
- アクセス
- [電車] 大阪 - 紀伊田辺 約2時間20分 6,210円 ※特急くろしお号利用
- [バス] 紀伊田辺 - 熊野本宮大社 約1時間半 2,100円 熊野古道 バス時刻表
大阪からのアクセス
・電車でもバスでも、アクセスがなかなかよくありません。値段をとるか本数の多さをとるか…。明光バス(高速) で大阪から紀伊田辺まで行き、そこから路線バスに乗り換えるのも一つ(大阪駅-田辺:片道3,200円)。くろしお号はWEB早特で1~3割引で購入可能です。JRおでかけネット WEB早特
・JR紀伊田辺駅からの熊野古道方面バスは、駅前にあるバス乗り場2番から出ています。田辺市観光センター JR紀伊田辺駅前
東京からのアクセス
新宿〜新宮駅まで高速バスを利用し、そこから路線バスで移動する手がありそうです。熊野本宮観光協会 アクセス
写真

10:15紀伊田辺発、11:50熊野本宮大社着のバスで熊野本宮大社前までやってきました。
バスは満席でしたが、大半の方が滝尻で下車。中辺路の王道ルートである「滝尻王子→発子門王子→熊野本宮大社」を歩く方が多いのでしょうね。
私たちは本宮大社をお参りしてから、大斎原(おおゆのはら)~大日越~湯の峰温泉と歩く計画。

バス停を降りると、道路反対側が本宮。全国に約4,700社ある熊野神社の総本宮です。
熊野大社のシンボルである八咫烏(やたがらす)の大きな旗が掲げられていました。
伊勢神宮が開けた平地にあり、「光」「清浄」「秩序」といった雰囲気が漂っているのに比べ、山深い場所に建つ熊野大社は真逆の印象。
実際、熊野は「闇と再生」の聖地。荒ぶる力であり、黄泉の国から戻った家津美御子大神(スサノオ)を主祭神としています。

階段を登って、本宮大社へ。
現在の社殿は、明治22年(1889)の大洪水で旧社地の大斎原が被災した後に移築されたものです。

「再生」の聖地である熊野大社は、人生の節目や新しい自分としての再出発として訪れる人が多いのかもしれません。
神殿に向かって右側から3番目の証誠殿(家津美御子大神(スサノオ))から準に左側へとお参りします。
2番目:中御前(速玉大神)、3番目:西御前(夫須美大神)。また右手に戻り、右側から2番目の東御前(天照大神)、右端の満山社(八百万の神)となります。

社務所前の御神木の下に、黒い八咫烏ポストが設置されています。
八咫烏は神武天皇を大和の橿原まで先導したという神武東征の故事に習い、導きの神として篤い信仰があるそうですよ。

本宮大社の次は、斜め向かいにある大斎原へ。大きな鳥居を目標に進みます。
向かう途中で見た熊野川のなんて清らかなこと。。。
上流の大峰山系や大台ヶ原・十津川は、花崗岩など硬い岩石が多い地域のため、川に流れ混む土砂が少なく、水が濁りにくい地質である。
さらに、紀伊半島は日本有数の多雨地域なうえ、急峻な山地からの速い流れで新しい水が常に循環している点などが背景にあるそうです。

この清らかな水が三方から集まる場所が大斎原。熊野本宮大社が最初に建てられた地です。
熊野川、音無川、岩田川の3つの川が合流する中州で、「水が生まれ変わる場所」「穢れと清浄の境」「神が降りる場所」として聖地に選ばれたそう。
明治22年の大水害で社殿の大半が流失し、現在は旧社地の象徴として大鳥居があるだけですが、なんだか神聖さを感じますね。



大斎原から国道168号線へ戻り、スーパー八屋で曲がって道なりに進むと大日越登山口のバス停に着きます。スーパー八屋で買った揚げたてのコロッケが美味しかった!

バス停近くに、大日越登り口があります。標識もあるので迷うことなし。

展望はなく、このような階段上の小道を延々と登っていきます。この日は湿度が高く、思いのほか急登が堪えます。。。


人通りも少なく、暗い感じの道。古道というのはだいたいさみしい感じがしますよね。
海外の方三組、日本の方三組ほどとすれ違いました。

硫黄の匂いがしたら、湯の峰温泉に到着。鄙びた雰囲気がいいですね。
湯の峰温泉
湯の峰温泉は、川湯温泉、渡瀬温泉と並ぶ熊野本宮温泉郷の温泉の一つです。宿が集まった小さな温泉街は、歓楽街や飲食店もなく、おどろくほど静か。温泉は素晴らしく、その中でも、日によって七回も湯の色が変化すると言われている世界遺産の「つぼ湯」が名物です。
- 宿泊先:ジェイホッパーズ 熊野湯峰ゲストハウス
- プラン:和室素泊まりプラン 6,200円/人
- ホテルや旅館に比べると安いです。プランや日程にもよりますが、1人泊で4,000円弱での宿泊も可。
- 源泉かけ流しの温泉(内湯2つ、露天1つ)で全て貸切利用。ゆっくり温泉に浸かれます。
- スタッフの方がとてもフレンドリー。
- プラン:和室素泊まりプラン 6,200円/人
- マップ:熊野本宮観光協会 湯の峰温泉マップ
写真

開湯1800年の湯の峰は、日本最古の温泉地。熊野詣の前に身を清める湯垢離場(ゆごりば)として、古くから利用されてきました。
宿が集まった小さな集落で、歓楽街や飲食店もなく、おどろくほど静か。

一日目は費用を抑えるため、ゲストハウスの素泊まりプランを利用。周りに飲食店はないため、事前に柿の葉寿司を買って行きました。
チェックインは15時から。早くに到着した場合は、荷物置き場に荷物を先に置くことができます。

こちらは共同スペース。食事をとったり、テレビを見ることができます。隣のキッチンには、食器やポットもあり、食材を持ってくれば、自炊もできます。
宿泊した部屋は5、6畳ほどのこじんまりとした部屋でした。(テレビなし、冷蔵庫なし、Free Wifiあり)

源泉掛け流しの温泉で、露天風呂が1つ、内湯が2つあります。すべて貸切利用で先着順。24時間利用可。
15時にチェックインし、一番風呂にゆっくり浸かることができました。

露天風呂。この日は16時〜17時ごろに到着する方が多かったです。海外の方、一人旅の方、いろいろです。

朝は6時から無料でお粥を食べることができます。配膳から食器洗いまでセルフサービス。物足りないので、カップ麺などを持ってくればよかったです。

湯の峰温泉といえば、温泉たまごとつぼ湯。2店ほど売店があり、卵が売っています。

たけのこやにんじんなど野菜も茹でられています。いいですね。

世界で唯一、入浴できる世界遺産のつぼ湯。泉質も抜群にいいです。先着順のため、湯の峰に着いたら、すぐに受付所に行きましょう。

公衆浴場受付で申し込みをします。はじめに行った時は満員で受付をストップしていましたが、時間を開けてトライ!運よく、入ることができました。(6:00-21:00、30分交替制、大人800円)

ここで順番を待ちます。順番が来た時にいないと、次の人に順番が移ってしまうルール。熱湯のため、回転は早めでした。


待ちに待ったつぼ湯!乳白色、体をふわりと包む柔らかい湯ざわり。長湯できるやさしい硫黄泉です。
洗い場はなく、石鹸・シャンプーの使用は禁止。

翌朝5時ごろにつぼ湯に行くと、すでに5、6人の方が順番待ちをしていました。朝風呂の競争率も高そう。。

十津川に向けて、7時前に湯の峰を後にしました。
湯の峰温泉の宿
湯の峰温泉は十数件しか宿がありません。GWなど繁忙期に訪れる場合は早めの予約をお勧めします。
湯の峰荘や旅館あづまや、伊せやにも機会があれば、泊まってみたいなと思います。
旅したルート

