
山形旅行の二日目は、切り立った崖のうえにぽつんとたたずむ古寺が印象的な立石寺へ。
千年以上前に開山された東北を代表する霊場で、松尾芭蕉が奥の細道で「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」詠んだことでも知られます。
山形市や天童市からもアクセスがよく、是非訪れたいスポット。
本ブログは、山形の旅の記録二日目になります。
一日目のブログ:[蔵王、蔵王温泉] ガスでイマイチな登山は温泉とジンギスカンで満足度を取り返す!
- 日:2025/10/5(日) - 10/6(月)
- 旅程
- 10/5:大阪 - 山形空港 - 蔵王登山 - 温泉巡り - 善七乃湯
- 10/6:善七乃湯 - やまがたクリエィティブセンターQ1 - 山寺 - 山形空港 - 大阪
目次
蔵王温泉 ~ 山形 足元湧出の川原湯とクリエィティブセンターQ1
山形二日目はあいにくの天気のため、蔵王登山を諦めて立石寺に行くことにしました。
合間のお楽しみとして選んだのは、川原湯共同浴場とクリエイティブセンターQ1。
川原湯は足元湧出で、蔵王温泉の中でも鮮度は抜群。朝一のだれもいない時間にこぽこぽと温泉の流れる音を聴きながらぼんやり過ぐす至福のひととき。
「創造都市やまがた」の拠点施設であるクリエイティブセンターQ1は、個性的なショップやギャラリー、カフェがあり、気になるスポット。訪れたタイミングが悪く、満喫は出来なかったのですが、時間のある時にじっくり訪れたい場所でした。
- アクセス
- [バス] 蔵王温泉バスターミナル - 山形駅前 45分 1,200円
写真

山形二日目。天気がいまいちなので、蔵王登山を諦めて立石寺に行くことにしました。最後の温泉を満喫しに、朝一で川原湯共同浴場へ。
足元湧出のこの川原湯は、蔵王温泉の中でも別格。外せません。
通年営業で6:00-22:00まで大人300円で利用できます。トイレや洗い場はなく、脱衣所と温泉だけのシンプルな造り。

朝6:00になるとドアが自動施錠される仕組み。ドア前に設置されたポストにお金をいれて入ります。
しばらくは電気がつかず、薄暗い中、こぽこぽと温泉の流れる音を聴きながらぼんやり過ごします。
至福の時間...。
強酸性硫黄泉という泉質自体は他の蔵王温泉と同じですが、足元湧出で泉質がいいですね。肌の古い角質を溶かすピーリング効果と殺菌作用があるので、ごしごしと肌を洗う必要はありません。

宿泊した善七乃湯Oohiraホテルの送迎サービスで、山交バスの蔵王温泉バスターミナルにやってきました。
ここを拠点に、山形駅や刈田山頂(季節運行)に行くことができます。

立派なリムジンバスで、ICカードも利用可。待合室とバス内にFreeWifiがあるのもうれしいサービス。

山形市までは45分ほど。稲が実った田んぼや山々ののどかな車窓に癒されます。

山形駅前に到着。東北で展開している駅ビルのS-PALには土産物屋や飲食店もありますが、ご当地ならではの飲食店がやや少ない。
足を少し伸ばして、やまがたクリエイティブシティセンターQ1に行くことにしました。

山形駅からは徒歩15分ほどにあるQ1。山形の中心街である本町(ほんちょう)と七日町(なぬかまち)のちょうど接点にあります。

山形市の旧第一小学校校舎をリノベーションして誕生した「創造都市やまがた」の拠点施設です。芸術・文化・産業をつなぐプラットフォームとして、地域資産を活かした交流や創造活動の場になっています。
地下1階〜地上3階まであり、ショップ・ギャラリー・カフェ・シェアオフィス・レンタルスペースが入居。

山形市が創造都市に認定されたのは、
・長年にわたり「山形国際ドキュメンタリー映画祭」を中心に独自の映画文化を育んできたこと
・郷土料理に代表される豊かな食文化が根付いていること
・山形ビエンナーレなどアートとデザインの活動が盛んなこと
・山形大学や東北芸術工科大学が集まる“学都”として知的基盤があること
・伝統工芸やものづくりの文化が受け継がれていること
などが評価されたことが背景にあるようです。

日本のユネスコ創造都市は12都市(26年5月現在)あり、分野別には
・デザイン:神戸、名古屋、旭川
・クラフト&フォークアート:金沢、丹波篠山、越前
・映画:山形
・食文化:鶴岡、臼杵
・音楽:浜松
・文学:岡山
・メディアアート:札幌

館内は、カフェやレストランはもちろん、量り売りのスーパーマーケットや移動本屋の固定店舗、金属工芸の加工を行うショップなど、なかなかに個性的。個人的には、3階のQ1直営アートショップ「ROOTS & Technique the REAL store」が気になっています。


訪れた日が月曜日で定休日だったり、11時の開店前だったり…。
オープンしている店舗がほとんどなかったのですが、時間があるときにじっくりと立ち寄りたいですね。
時間があれば立ち寄りたいスポット
Q1から少し足を延ばせば、中心街の七日町。とんがりビルや水の町屋 七日町御殿堰、文翔館など個人的に気になるスポットがあります。
飲食店も多いので、ここでランチや軽食をとるのもいいですね。
宝珠山 立石寺 崖の上の古寺へ続く祈りの参道
切り立った崖のうえにぽつんとたたずむ古寺。
昨今ではSNSでも取り上げられ、知名度をあげている立石寺ですが、千年以上前に開山された東北を代表する霊場。
松尾芭蕉が奥の細道で「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」詠んだことでも知られます。
杉に囲まれた参道の横には苔むした石仏や句碑、供養塔が所狭しと並んでいて、独特な雰囲気。
一歩一歩石段を登るごとに静けさが深まる…そんな空間が印象に残りました。
- 宝珠山 立石寺
- アクセス
- [電車] 山形 - 山寺 15分~20分 253円
※バスで行くことも可。山形駅前 - 山寺駅前 40分 700円。2時間に1本と本数は少ない。
- [電車] 山形 - 山寺 15分~20分 253円
写真

山形駅から約20分弱の立石寺(りっしゃくじ。通称は山寺)。1時間に1本程度の頻度で電車が出ているので、アクセスはよい方ですね。
山形の人気観光地でもあり、駅ではICカードも使えます。
駅を降りれば、岩肌の見える山に立っている寺が正面に見えるので、迷うことなし。
土産物屋や飲食店も充実。山形の観光地の中でもトップ5には入る人気スポットなので、この地で十分にのんびり過ごすことができます。


山寺門前には多くの飲食店・土産屋が並び、活気があります。名物グルメは「山寺力こんにゃく」や「板そば」「さくらんぼソフトクリーム」など。

山寺登山口に到着!
山寺は、貞観2年(860年)に慈覚大師・円仁が開いた天台宗の霊場。
東北に天台宗を布教する拠点として、山全体が修行の場となる険しい地形であるこの場所が選ばれたそう。
松尾芭蕉の句『閑さや 岩にしみ入る 蝉の声』でも全国的に知られる名刹ですね。

階段を上りきると登場する根本中堂。
国内最古のブナ材木造建築で、比叡山延暦寺から分灯された不滅の法灯が今も灯ります。延暦寺の灯が織田信長の焼き討ちで消えた際には、この山寺から再分灯されたそう。



鎌倉時代の作と云われる山門で、奥の院までの登山入口。
ここで入山料500円を払います。

登るごとに「煩悩が消える」と伝えられる修行の石段。1015段あり、標高差約159mを登りながら参拝します。

杉に囲まれた参道の横には苔むした石仏や句碑、供養塔が所狭しと並んでいます。
修行や供養、信仰、そして芭蕉をはじめとする文化人の足跡が、千年以上にわたり積み重なってきた…そんな歴史が、今の厳かな参道につながったようです。
この参道がいちばん心に残りました。



嘉永元年1848年再建された、けやき材の仁王門。 左右に安置された仁王尊像は運慶の弟子たちの作と云われる。



そして、山寺の象徴とも言える開山堂・納経堂。
慈覚大師円仁を祀るお堂で、大師の木造の尊像が安置されています。小さな堂は写経を納める納経堂で山内一古い建物。

巌をかさねた岩場は、釈迦が峰と謂われ、今では修行者以外の登山は禁じられています。


その昔は小さな集落がある中、険しい岩山に山寺がぽつんと佇んでいたのでしょうね。
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声

散策は往復で1時間~2時間近くかかります。
また、段差が不揃いの石段を歩くので、スニーカーなど歩きやすい恰好で訪れることをお勧めします。

山寺散策を終えた後に、駅近くにある「Tsuki Coffee」へ。
木のプレートに彫られたお花が素敵で思わず立ち寄ってしまいました。

ピスタチオアイスとアメリカーノの浅煎り水出し。しっかりとしたコーヒーのコクがありつつも、さっぱりしておいしい!
1時間以上歩いたので、小休止にちょうどよかったです。
旅したルート

山形県の村山地方を旅してきました。
蔵王連峰・月山・大朝日岳に囲まれた内陸の盆地で、サクランボやぶどう、りんごといった果樹栽培が盛んな地域。
6月~12月ごろであれば、お土産に果物を買いたいものです。

時間があれば、中心街の七日町まで足を伸ばしたいところ。
時間がない場合は、駅中のS-PALや香澄町のCafeで過ごすのがいいですね。
蔵王温泉と組み合わせた旅プラン
・温泉の泉質の違いを楽しむ:蔵王(強酸性硫黄泉)+ かみのやま(弱アルカリ性美肌泉)
・グルメを楽しむ:蔵王(ジンギスカン)+赤湯(ワイン、米沢牛)
・山形・宮城二つの県の蔵王を楽しむ:蔵王(山形側)+ 遠刈田(宮城側)