12月 中国 街と温泉

[鳥取、丸茂旅館] 摩尼寺、砂丘、浦富海岸、岩井窯…ちょっと大人の鳥取いいとこ巡り

地元が鳥取の友人に案内してもらい、鳥取の名所を巡ってきました。日本海側では珍しい真冬の晴天。青空のもと、鳥取の魅力を大満喫!翌日は山陰線で城崎温泉へ。観光メインの二日間となりました。

  • 日:2023/12/28(木) - 12/29(金)
  • 旅程:
    • 12/28 大阪 - 鳥取 - 摩尼寺 - 鳥取砂丘 - 海鮮丼屋 鯛喜 - 浦富海岸 - 岩井窯 - 居酒屋 たつみ - 丸茂旅館
    • 12/29 丸茂旅館 - 鳥取 - 城崎温泉 湯巡り - 大阪
      • 東京の方であれば、1日目:羽田 - 鳥取空港 - 鳥取観光、2日目:大山や倉吉、三朝温泉、3日目:米子空港 - 羽田と周るのも一つかもしれません。

鳥取観光 摩尼寺、砂丘、浦富海岸、岩井窯

「摩尼さん」で親しまれる天台宗の摩尼寺、鳥取砂丘、断崖絶壁と大小の島々が織りなす浦富海岸、岩井窯へ行きました。そして、ランチには鳥取砂丘前の「鯛喜」で海の幸盛りだくさんの海鮮丼、夜は山陰の新鮮な魚がコスパよく食べられる「たつみ」へ。鳥取のいいとこ取り!豪華な一日でした。

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大阪なんばOCATを7:00に出発し、高速バスで鳥取に10時頃に到着。電車の場合は特急スーパーはくとで約2時間半、7,000円程度。本数は少ないけれど、コスパの良いバスを利用。駅で友人と落ち合い、車で鳥取を周ります。
摩尼山は大山や三徳山と並ぶ天台宗の霊山。因幡の人が死後に彼岸に旅立つ際、霊魂が滞留する場所として古くから信仰を集めてきたよう。頂上の巨岩や岩窟等からなる奥の院が見どころです。今回は登山メインではないため、「行けるところまで!」とスタート。
この日訪れていたのは私たちだけ…。山道は雪が残っている箇所もありました。境内の方に聞くと、今の時期は山を登る人はほとんどいないようです。
摩尼寺は平安時代に慈覚大師によって開かれたとされる古刹。開門時間9:30-16:30、拝観料:無料。門前から三百あまりの階段を登ると、この仁王門が登場。だいぶ傷んでいますが、雰囲気あります。
熊もいるようです!2023年は各地で熊の被害が出ましたね。
本殿。
本殿に向かって右手にある善光寺如来堂の階段を登った先に山道が続きます。お地蔵さまがたくさん鎮座しており、独特の雰囲気。ひとりだと少し怖いかもしれません。
ぎりぎりスニーカーで行けるかな?…と展望スポットまで歩きます。
山を登り始めて10分ほどで日本海が!砂丘が!見えました。日本海をふだん見ることのない身としてはテンションが上がります。この先は山道に雪が残っているため、この展望台で引き返しました。
そして、鳥取のシンボルの砂丘へ。砂のさざなみのような風紋が刻まれています。砂を動かす適度な風があること、砂が乾いていること、粒の大きさが揃っているなど、いくつかの条件が揃ってはじめて風紋ができるそう。人のいない早朝や夕方ごろは美しいでしょうね…。
こんもりと砂の丘ができた馬の背まで登ると、海や周囲の景色が見渡せます。こちらは賀露港の方向。
浦富海岸側。冬場にこんな青空になることは滅多にないそう。
馬の背の急斜面をダッシュで駆け降りるのが、鳥取の定番。ちびっ子ちゃん達が駆けまわっていました。
ランチは砂丘前にある「鯛喜」へ。木曜日が定休日のようですが、この日は奇跡的に空いていました。4席ほどのテーブル席しかない人気店のため、通常は予約必須のよう。幸運でした!海鮮丼ちょっと豪華2,000円を注文。ほたて、境港サーモン、しめ鯖、鯛、磯っ子、あじ、鰆、カレイ、たこ、ひらまさ、マグロ、カニ…。たっぷりの魚は鮮度もよく、お値打ちのどんぶりです。
浦富海岸へ。日本海の荒波で花崗岩が侵食されてできた奇岩・洞門や白砂青松の砂浜が楽しめます。海の透明度が高い…。夏場は賑わいそうですが、この日は私たち以外に誰もいませんでした。
京都 - 兵庫 - 鳥取にまたがる山陰の海岸エリアはジオパークに認定されており、海岸線あり山道ありの山陰海岸ジオパークトレイルができています。コースも多数あり、いつか歩いてみたいですね。
砂浜に打ち上げられていたウニくん。生きてました。
バーナード・リーチに出会って陶芸家を目指した山本教行の工房であるクラフト館 岩井窯へ。岩井窯の器で食事やお茶が楽しめる「喫茶HANA」や作品展示館、収集品を展示する参考館があります。素敵な空間で暮らすヒントが見つかるかもしれませんね。年末のこの日、喫茶店はお休みでした。時間があれば、岩井窯から徒歩15分ほどのところにある老舗旅館岩井屋で日帰り入浴をして「湯かむり」を経験するのもいいですね。
コーヒー県の鳥取。全国屈指のコーヒー消費量があるそう。「すなば珈琲」をはじめとした珈琲店が多くあるので、気になったお店で休憩するのもいいですね。
鳥取の民藝運動の拠点として創設された鳥取民藝美術館(開館時間10:00-17:00、入館料:大人500円)。たくみ工芸店(営業時間10:00-18:00)、たくみ割烹店が隣接しており、とても素敵な空間。鳥取駅から徒歩5分と好アクセスで、ぜひ立ち寄りたい場所です。
そして、おたのしみの夕食です。事前に予約してもらった「旬魚たつみ鳥取店」へ。どれも新鮮でおいしいことはもちろん、他では食べられないネタがたくさん。コスパよくいただけます。
旬のタラの白子は、歯を入れるとプチっと濃厚な味が広がります。けれど、後味はサッパリ、さらり。
刺身三種盛り(アジ、寒ぶり、カレイの子まぶし、たこ)、らっきょうとじゃこのサラダ。大山/鹿野の地鶏やへしこのサラダ、赤バイなどこの地方ならではのメニューがたくさん。
もさえびは、柔らかい身質で強い甘みが口に残ります…。
締めは、岩のりのおにぎり。鳥取にきたら、ぜひ訪れたい…。そんなお店でした。

ひとり旅のポイント
公共交通期間で観光する場合は、ターゲットを絞るのが良さそう。たとえば、「岩井窯+岩井屋+鳥取民藝美術館」で民藝を楽しんだり、「山陰海岸ジオパークトレイル+海鮮」で日本海の食と景色を満喫するのもいいですね。

鳥取温泉 旅館丸茂

鳥取駅から徒歩5分の場所にある丸茂旅館。県庁所在地の駅近くにある天然温泉の宿で、全国的にも珍しいそう。源泉かけ流しの温泉は鮮度もよく、体が温まり、お肌はしっとり。また、清掃がよく行き届いていて、快適に寛げるようにと心配りを感じる良いお宿でした。

  • 鳥取温泉 丸茂旅館
    • 素泊まり:7,150円〜、2食付き:14,410円〜(税込、一人泊の場合)。土日でも一人泊可。
    • 利用したプラン:一泊朝食付き 13,750円
    • 温泉:ナトリウム-硫酸塩-塩化物泉の源泉かけ流し。16時〜8時半まで入浴可。大浴場のほかに貸切風呂あり。※夏季は温度調整のため、加水あり。
    • 朝食:7:30~、8:30~のどちらかを選択可。食事処でいただく。
    • アクセス:JR鳥取駅から徒歩5分

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JR鳥取駅から徒歩5分のところにある丸茂旅館。飲食店街にも近い好立地です。
館内の清掃は行き届いていて、おしゃれな雰囲気。
宿泊したお部屋。クリーンなベッドにデスク、清潔なトイレと洗面所がついています(冷蔵庫、テレビ、浴衣、FreeWifiあり)。とっても快適!
アメニティも充実。このお値段で靴下までついてくるのはなかなかないですね。
とても良かった温泉。塩化物泉のお湯は「傷の湯」とも言われ、天然ナトリウムが血行を促進し、温まりを持続するそう。浴後は肌がしっとり。自家所有の地下源泉から直接汲み上げ、湯船に注いでいるようです。貸切風呂もあり、空いていればいつでも使えますが、こちらの大浴場でも一人でのびのび入浴できました。
大浴場前にはウォーターサーバーがあり、一息つけます。どこもピカピカ。快適に寛げるようにと気配りを感じますね。
朝食は食事処でいただきます。こじんまりとした規模で、目の前には立派な庭園がありました。この日は私のほかにもう一人女性客がいました。
朝ごはん。湯豆腐、温泉卵、焼き魚、サラダ、小鉢、味噌汁、ご飯、漬物、コーヒーと充実したメニューでした。

ひとり旅ポイント
・宿泊したこの日は他のお客様と顔を合わせることもほとんどなく、ゆっくり寛げました。館内は清潔で温泉の泉質もよく、広い層に支持されるお宿かと思います。
・食事処で食事するのに抵抗がある場合は素泊まりも一つ。周辺には飲食街やカフェもあるため、自分に合うお店も見つけやすそう。

城崎温泉 温泉街の散策

山陰線に乗ってみたくて、2日目は鳥取〜城崎温泉〜大阪と移動。情緒のある温泉街が魅力の城崎温泉はオシャレなカフェや土産物屋が充実。ハイセンスな街巡りが好きな方に合いそうでした。わたし自身は静かで鄙びた温泉地が好みのため、賑やかな街は少し落ち着かなかったです。ひとり旅をする場合は好みが分かれるかもしれませんね。

  • アクセス
    • [電車] 鳥取 - 城崎温泉 1時間45分〜2時間強 1,340円
    • [電車] 城崎温泉 - 大阪 2時間50分〜3時間 6,540円 ※特急利用

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JR鳥取から城崎温泉へ。駅ナカには、ドトールやセブンイレブン、土産物屋が入っています。
今回は鉄道から日本海を眺めたかった…。餘部(あまるべ)、鎧、香住からの乗客がちょろちょろいました。海鮮や蟹が美味しい地域。気になります。電車の本数が少ないので、訪れる際はきちんと計画した方が良さそう。
城崎温泉で、またも海鮮丼をいただきました。大幸商店 海幸丼1,980円。11:30前に到着した時点では10分程度の待ち時間でしたが、食事後の12時頃はずらりと行列になっていました。さすが観光地。カフェやバーガー店、海鮮、地ビール、蕎麦屋とどの飲食店も賑わっています。
情緒のある景色の温泉街。家族連れからカップル、若者といろいろな世代の方で大賑わい。旅行に来た車がビュンビュン。良く言えば「活気のある温泉街」、鄙びた温泉地が好きな身としては「落ち着かない温泉地」でした。。ひとり旅をする場合は、好みが分かれそうですね。
城崎温泉には7つの外湯があり、浴衣姿でそぞろ歩きするのが名物。外湯一日券「ゆめぱ」を購入すれば大人1,500円で入り放題です(「ゆめぱ」は各外湯の窓口で購入可)。御所の湯を筆頭に、一の湯やまんだら湯が人気のよう。木を使用した造りと深い浴槽のある「柳湯」が気になりましたが、営業時間は15時〜23時。時間が合わず、入浴できませんでした。
城崎のランドマーク的存在である「一の湯」へ。ここは天然の岩盤を削って作られた洞窟風呂が人気。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。循環型で若干塩素の匂いがしました…。温泉のフレッシュさは「う〜ん。。」という印象。
ロープウェイに乗って大師山山頂に行くことができます。山頂からの景色はミシュラングリーンガイドで一つ星を、城崎温泉の街並みは二つ星をもらっているそうですよ。

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