
山と海が入り組んだ地形の展望が楽しめる天狗倉山。かねてより気になっており、便石山と組み合わせて登ってきました。山頂の「象の背」から絶景&インスタ映えが狙える便石山、熊野古道伊勢路の石畳がうつくしい馬越峠、尾鷲湾と街を一望できる天狗倉山と充実のコース。時間がなくておちょぼ岩まで行けなかったのが悔やまれますが、この地ならではのリアス式の地形を楽しむことができました!
前日の伊勢神宮と料理民宿の宿泊記はこちらをご覧ください。
- 日:2024/12/8(日)
- コース:相賀駅 - 種まき権兵衛の里駐車場 - キャンプinn海山テントサイト - 便石山登山口 - 便石山 - 象の背 - 馬越峠 - 天狗倉山 - 馬越峠 - 馬越峠登り口(南) - 馬越公園駐車場 - 尾鷲駅
- 標準コースタイム:約6時間 (駅から登山口までの時間を含む)
- 難易度:低
- 案内板や標識は適度にあり、迷う箇所はありません。
- 便石山登山口から頂上まで展望もなく、登り調子一本です。
- 伊勢路の石畳は雨の後は滑りやすい。ストックを携帯している方が安心です。
- 熊野古道
- 熊野古道伊勢路HP:伊勢路のコースやマップが充実
- 三重県立熊野古道センター:尾鷲市にある熊野古道のビジターセンター
- 温泉:夢古道おわせ 営業時間10:00-21:00、大人750円(休日繁忙期)
尾鷲駅からは車で10分ほど。歩く距離に温泉施設はないため、今回は立ち寄り湯はしませんでした。 - アクセス
- 往路
- [電車] 大阪 - 相賀 約4時間半〜5時間 3,590円〜5,750円
- 復路
- [電車] 尾鷲 - 大阪 約3時間15分〜4時間 4,790円〜7,610円
- 往路
電車の本数がとにかく少ない。尾鷲駅は特急が止まるので、うまく利用して時間を短縮したいですね。
写真

相賀駅。前日に宿泊した料理民宿ささきのご主人に駅まで送っていただきました。ここから便石山(びんしやま)登山口までは約1時間ほど。無人駅で周りにはコンビニやスーパーはありません。事前に水と行動食を用意し、出発です!

静かな街。朝7時ということもあり、早朝ウオーキングをしている方以外は誰もいません。熊野古道の標識が所々にあるものの、YAMAPなど山地図アプリで行き先を確認しながら進むのが確実。

銚子川に沿って、県道760号を歩きます。民家はあるので、暗い時間でなければ、不安になることもありません。両道に桜が植えられている場所もありました。春は綺麗だろうなあ。

種まき権兵衛の里。日本庭園や民族資料の展示室がある観光施設です。早咲きの河津桜が綺麗なよう。マイカーの方はここで駐車して、登山に向かっているようでした。夏季の駐車は有料にトイレもあります。8時前の到着時点では、数台の車があるだけでした。

種まき権兵衛の里から少し歩くと、歩行者専用の橋があります。ちょうど、11月27日に熊の目撃があったよう。さらに対岸は真っ暗でびくびく。びくびく。。

少し暗いけれど、橋もその先の道もきちんと整備されていて、何の問題もありませんでした…

キャンプinn海山の中を通り抜けて、便石山登山口へ。ロッジやテントサイトがあり、真向かいには銚子川もある。それなりに人気があるのかな?12月の寒い時期でしたが、キャンプ場の利用者はそこそこいました。

登山口に近づくにつれて、便石山の案内が出て来るので、迷いませんでした。登山者はおらず、とっても静か。

登山口に到着です。「クマアラート発動中」「マムシ注意」の立て札に、またもやビビる。「冬だから、大丈夫だよね。」と思いつつ、人影もないので熊鈴を鳴らしながら歩きました。

シダが生い茂った道。マムシの活動期は春〜秋のため、冬〜初春までがこの山の登山期かもしれません。

だいぶ高度を上げてきました。道はきちんと整備されていて、階段もあるので歩きやすいですが、ひたすらに登り続けます。。風の通り道は寒い。ゴアテックスの雨具を風除けにして歩きました。

ずーっと登り調子一本。途中、若者とすれ違ったり、追い抜かれたり。服装を見ると、普段登山をしているようではありませんが、若さゆえに登るスピードは早い。

便石山598m山頂!展望はありません。『象の背』の看板に沿って先に進むと、なにやら歓声が聞こえてきます。

象の背。SNS映えを狙って、みなさん写真待ち。30分以上かかりそうな雰囲気だったので、諦めて天狗倉山(てんぐらやま)に向かうことにしました。インスタのためだけに、ここまで登るなんて…。インスタの力ってすごい。

象の背からは、こんな絶景写真が撮れます。う〜ん、見たかった…。

頂上手前に、馬越峠(まごせとうげ)・天狗倉山への分岐があります。分岐点にはきちんと標識があるので、迷うことはありません。

ここからが本当に静かな道。しばらく下山が続きました。途中、林業の方、馬越峠方面からの登山者2組とすれ違っただけで、登山者はほぼおらず。世界遺産の熊野古道のため、ベンチや標識もあり、整備されています。

小雨と雪がちらつき、虹がかかっていました。肌寒かったこの日。ダウン、フリース、雨具で持ち堪えましたが、天候によっては手袋や毛糸の帽子があった方が安心ですね。

馬越峠。三重県の紀北町と尾鷲市(おわせし)、天狗倉山と便石山の境をなす峠。紀北町の馬越峠登山口から天狗倉山に向かう人もいるようで、この峠から多少人を見かけるようになりました。それでも静かな山道です。

馬越峠から天狗倉山までも軽い登りが続きます。頂上手前で南側コースと北側コースの分岐点が登場。尾鷲市が一望できる南側をチョイス。北側は山頂直下の大岩を見上げることができるようです。

頂上に行くまでに尾鷲市が一望できるスポットがあり、だんだんとテンションが上がる!

岩場も出てきて楽しい!危ない箇所はありません。

山頂に到着!展望が素晴らしい!尾鷲湾の藍色が本当に綺麗。

頂上前にある大岩にはぜひ登りたい!この山はかつて修験者が盛んに訪れていたそうで、修験道の開祖の役行者(えんのぎょうじゃ)を祀った祠があります。石鎚山、吉野山、そして、この天狗倉山と今年はなぜか役行者に縁のある山に登っていました。

大岩に登ると北側の視界も開け、大台ヶ原の山々も見渡せます。「これを絶景と言わずして、何を絶景と言う?」とのご老人のつぶやきが印象に残っています。山頂522m。さらに東に行ったおちょぼ岩も景色が良いようなのですが、時間がなくてこの日は断念。

来た道を引き返して、馬越峠まで戻ってきました。写真には写っていないのですが、「桜地蔵」方面が尾鷲市側、「馬越一里塚」方面が紀北町側。尾鷲側に下山します。

馬越峠からは雰囲気のよい石畳が続きます。この馬越峠の石畳は江戸時代に整備されたそうで、伊勢路の中でも随一の美しさを誇るそう。ただ、雨の後など濡れていると滑るので要注意です。

尾鷲は日本でもトップクラスの雨量の多い地域のため、石畳で道を守る役割もあったそう。東屋や展望台も途中にありました。

馬越公園を通り過ぎ、尾鷲の街まで下山してきました。懐かしい感じのする街並みですね。時間があれば尾鷲神社に立ち寄りたかったのですが、特急の時間が迫っているため、駅に急ぎます。

尾鷲駅。駅横にはトイレと交番があります。周りにはコンビニやスーパーはありません。また、特急の車内販売もないので行動食は余分に持っていた方がよいです。お天気にも恵まれ、よい一日となりました。
馬越峠 - 天狗倉山 - おちょぼ岩
登りがひたすら続く便石山は、登山としてはやや面白みが欠ける印象。相賀駅から馬越峠登山口に行き、天狗倉山〜おちょぼ岩へ進むコース(約4時間)の方が見どころも多くてよかったと思います。