3月 山と温泉 甲信越

[野沢温泉、毛無山] スノーシューと外湯めぐりを楽しむ

日本で唯一、村の名前に「温泉」がついている野沢温泉村。村には13の共同浴場があり、この湯を巡るのが旅の楽しみの一つ。そして、豪雪地帯でスノーアクティビティが盛んな地でもあります。雪のある時期に行ってみたかった温泉地。スキー最盛期を避けて、3月末に行ってきました。円安のせいか海外の方が想像以上に多くて賑わっているなか、スノーシューと歴史ある外湯巡りを楽しみました

  • 日:2024/3/29(金) - 3/31(日)
  • 旅程
    • 3/29 大阪 - 野沢温泉 ※夜行バスで移動
    • 3/30 野沢温泉街散策 - 毛無山スノーシューハイキング - 湯めぐり - ちょうちん屋
    • 3/31 湯めぐり - 野沢温泉街散策 - 金沢観光 - 大阪
  • アクセス
    • 往路
    • 復路
      • [バス] 野沢温泉中央バスターミナル - 飯山駅 25分 600円 のざわ温泉交通
      • [電車] 飯山 - 金沢 1時間20分 7,700円 北陸新幹線はくたか
      • [電車] 金沢 - 敦賀 約1時間 5,700円 北陸新幹線つるぎ
      • [電車] 敦賀 - 大阪 約1時間半 2,590円 サンダーバード

毛無山    スノーシューハイキング

野沢温泉村にある毛無山には、極上のパウダースノウが楽しめるスキー場があります。ゴンドラに乗れば、一気に標高1,400m。ブナ林をスノーシューでのんびりハイキングしました!曇っていて展望はなかったものの、静かな林の中をザクザク歩くのが楽しかったです。

  • コース:長坂ゴンドラやまびこ駅 - 日影ゴンドラ上ノ平駅 野沢温泉スキー場 スノウアクティビティ
  • 所要時間:のんびり散策して1時間半ほど
  • 難易度:低
  • アクセス:中央バスターミナルからの無料シャトルで長坂ゲレンデへ (徒歩も可。15分ほど)

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夜行バスで大阪から野沢温泉へ。9時間強となかなかの長旅です。途中に通った湯田中温泉と雪化粧をした志賀高原の山々がとても綺麗!そこからはずっと景色を見ていました。野沢温泉の田畑や脇道にはまだ雪が残っています。
朝の7時半過ぎに野沢温泉中央バスターミナルに到着。ターミナルには待合室とトイレがあります。共同湯は6時〜(グリーンシーズンは5時〜)、カフェは7時頃からやっているところもあるので、早朝に着いても問題なし!
今回は熊の手洗い湯で朝風呂に入ったあと、Gruguruカフェでゆっくり朝ご飯をいただきました。
10時半近くに、東京から来た友人と落ち合って野沢温泉スキー場へ。野沢温泉から徒歩15分ほどの距離ですが、(土日は)1時間に3〜4本程度の割合で中央バスターミナルからスキー場へ無料シャトルバスが出ています。荷物が多かったり、街並みがわからない場合にはシャトルを利用した方が良いかもしれませんね。
長坂センターハウス内にあるサロモンで、スノーシューをレンタル。半日利用で2,500円でした。2021年にリニューアルされた長坂センターハウスはきれいで、ロッカーや更衣室、カフェやレンタルショップなどが入っています。
山の麓は雪がだいぶ溶けていますが、上部は1m以上の積雪。3月末でもスノーシューをレンタルして正解でした。今回は長坂ゴンドラやまびこ駅から日影ゴンドラ上ノ平駅間のスキー場横にあるブナの原生林を歩いただけですが、ツアーを利用するのも一つかもしれませんね。
さて、ゴンドラに乗ってやまびこ駅に来ると、まっしろけ〜。そして、スノーシューエリアの方角がよく分からない…。「日影駅方面のリフト沿いを歩くといいよ」と親切なお兄さんに教えていただいて、出発。。
スノーシューをしている人は他にいません。そして、この時期に来るスキーヤーはみんなお上手。颯爽と滑る姿がかっこいい。
目印のリフト。リフトから大きく外れなければ迷わないですね。スキーヤーの邪魔にならないように、リフト沿を少し歩くとブナ林が出てきました。
ここがスノーシューエリア。ブナ林に入ると、静かな世界が広がっています。ふかふかの雪の上に足跡をつけて歩くのが気持ちいい〜。
木の周りの雪は少し溶けていて、生きているんだな…と感じます。小動物の足跡を見つけたりして、ほっこり。
上ノ平駅まで歩いたあとはリフトに乗ってやまびこ駅へ。数時間程度ののんびりハイキングでした。

スノーアクティビティについて
毛無山や鍋倉山のスノーシューツアー(有料)もあるようでした。3月下旬は積雪状況によって終了している可能性もあるので、もう少し早い時期で利用するのが良さそうです。

ちょうちん屋 創作料理とワインが堪能できる宿

お料理とワインがとっても美味しくて、リーズナブルな宿でした!!野沢温泉の宿はやや高め。共同湯が多くあるので、温泉なしの宿に泊まってコストを抑えるのも一つかもしれません。

  • ちょうちん屋
  • 素泊まり:6,000円〜、2食つき:10,500円〜 (税込、一人泊の場合)。土日でも一人泊可
  • 利用したプラン:スタンダードプラン 10,500円
  • 温泉はなく、共同風呂のみ。男性17:00-19:00、女性19:00-21:00
  • 食事:夕食は18時。朝食は7:30。食事処でいただきます。
  • その他
    • 中央バスターミナルから徒歩数分。周りには共同湯が多くあります。

写真

食事が美味しいと評判のちょうちん屋さんへ。野沢温泉は高級な旅館や大型ホテル、手頃な民宿と様々な価格帯の宿があります。ただ、スキー&温泉の需要があるため、全体的にやや高め。温泉は共同湯で楽しめるため、食事&お値段を重視しました。
室内はこんな感じです。アメニティや浴衣はありません(FreeWifi、テレビあり)。温泉はなく、お風呂は男性17:00-19:00、女性19:00-21:00の交替制。宿のお風呂は利用せず、外湯巡りをしました。
トイレや洗面所は共同。スキー客が大半のようで、若い方が多かったです。
オーナーがソムリエさん。ワインの瓶が飾られています。
そして、お楽しみの晩ご飯!!この日のメニューは、ベトナム風パリパリサラダ、春菊の白和え、ニンジンシリシリ、春の味 大根とフキ味噌、カナダ産ポークの香草グリル、お吸い物、デザート。無国籍の創作料理です!
お野菜たっぷりのディナー。とにかく味付けが抜群にいい!!レモングラスやにんにく、ナンプラーでエキゾチックな美味しさのベトナム風パリパリサラダ。そして、その日に採ってきたというフキの葉を添えた大根がとっても美味しい!春の香りを感じます。マスタードで下味をした香草ポークはお酒にもご飯にも合う…食事なしで宿泊されている方が多かったですが、勿体無い。。ちょうちん屋さんに宿泊するなら2食付きがおすすめです。
セレクトいただいたワインもとても美味しくて3杯も飲んでしまいました。コーヒーやお茶、ご飯はセルフのスタイル。
朝ごはんは女将の朝食。優しめ目の味付けながら、どれも美味しかったです。お土産にお米をいただきましたよ。

グリーンシーズンとウィンターシーズン
ゆっくり静かに温泉を楽しむなら春や秋、スノウアクティビティを楽しむなら冬がいいかもしれません。グリーンシーズンの方がバス代や宿泊代は少し安くなりますが、運行時間や営業時間も変わるので事前にご確認ください。

野沢温泉   外湯めぐり

共同湯はどのお湯も100%の源泉かけ流しですが、個人的に印象に残ったのは、真湯、滝の湯、大湯、熊の手洗湯。白濁したまろやかな硫黄泉が気持ちの良い真湯、大きな黒い湯花がプカプカ浮かぶ激アツの滝の湯、村のシンボルで良質の大湯、適度な温度でゆっくり浸れる熊の手洗湯が良かったです。夕方はどこも混んでいたので、ゆっくり入るのであれば、朝が良いかもしれませんね。

大湯麻釜熊の手洗湯河原湯真湯滝の湯
温度66.4℃86.9℃40.2℃60.1℃55.1℃78℃
PH8.78.88.28.08.08.2
  • 利用時の注意点
    • 村の共有財産。周辺の住民方が電気料や水道料を負担し、当番制で毎日掃除をしています。賽銭箱があるので、寸志を入れましょう。
    • 洗い場はせまく、石鹸などはありません。
    • 扉を開けるとすぐに脱衣所と温泉があります。荷物は必要最低限に留めるのが良いです。
野沢温泉は、長野県の北部、新潟県境に位置し、標高1,650mある毛無山の裾野に広がる村です。坂道が多い温泉街で、13の共同湯が点在しています。
温泉を冠した通り名がいいですね。
夜行バスで野沢温泉に到着後に向かったのは熊の手洗湯。7時半過ぎ頃でしたが、清掃が終わり、お湯を入れ直しているところでした。野沢温泉の中でもっとも源泉の温度が低い熊の手洗湯。ちょうどよい温度でゆっくり入浴することができました。
扉を開けると目の前に脱衣所と温泉があります。泉質は単純硫黄泉。ケガをした熊が傷を癒したという古い湯です。(提供: 野沢温泉マウンテン観光局)
日帰りの入浴施設であるふるさとの湯(利用時間:大人500円、10:00-20:00)。有料ですが、シャワーがあり、シャンプーやボディソープも備え付けてあります。しっかり体を洗いたかったので、夕方に立ち寄りました。
きれいで近代的なつくりの施設。洗い場もしっかりあるため、利用客は多かったです。内湯は麻釜源泉、露天は真湯源泉のようですよ。(提供: 野沢温泉マウンテン観光局)
泉質がもっとも良いと言われている真湯。白濁したお湯で、湯の花も豊富。夕方に入浴しましたが、こちらも人気で混み合っていました。
泉質は単純硫黄泉。お花が生けてあるのも素敵ですね。(提供: 野沢温泉マウンテン観光局)
滝の湯。緑色の湯で、黒い大きな湯花が浮いています。源泉は78℃もある滝の湯。朝一で行きましたが、激アツ!水を入れて湯もみをしても湯船につかることはできませんでした…(笑)
泉質は単純硫黄泉。ざぶざぶ掛け湯をしているうちに、体もあったまりました。(提供: 野沢温泉マウンテン観光局)
野沢温泉のシンボルでもある大湯。立派な湯屋建築が目を引きます。。朝一で行きましたが、やはり人気。訪れる人があとを立ちません。
なんとかぬる湯に浸かれる…ぐらいでアチチ湯。それでも、いいお湯でお肌はしっとりしました。泉質は単純硫黄泉。(提供: 野沢温泉マウンテン観光局)
河原湯(かわらゆ)。温度が高く、夏場に人気で朝湯に良いと言われているようです。泉質は単純硫黄和泉。全体的にどこもかなりのアツ湯です。
街中には雪は残っていませんが、山々を見渡すと雪化粧していていいですね。日本人よりも海外の旅行者が多かった今回。外国人をターゲットにしたゲストハウスや飲食店もできていました。
朝は静かですが、夕方になるとスキーを終えた旅行者で賑わう野沢温泉。2階にある「カルテ」がとても落ち着くカフェで良かったです。クラシックが流れている中でカフェ内にある本をゆっくり読むことができます。そして、紅茶がとても美味しい!!アッサムのミルク・テ・オレを飲みましたが、美味しくておかわりしてしまいました。おすすめ!
ハウス アン サントン。おしゃれはホテルにカフェが併設されています。おやきやジェラートが人気でしたが、食べ損ねてしまった…。

金沢途中下車 美味しい寿司を求めて

帰りは電車に乗って大阪へ。せっかくなので、途中下車しました。21世紀美術館、兼六園と見どころはおおいのですが、金沢駅から少し離れています。目的地を絞るのがベター。今回は海鮮とひがし茶屋街を目的に散策しました。

金沢駅に到着!隣接する金沢FORUS内のもりもり寿司を目指します。回転寿司と海鮮丼中心のもりもり寿司2店が入っていますが、回転寿司の方はかなりの行列。諦めて能登前寿司もりもり寿司へ行きました。待つこと15分。一人のため、カウンター席へ案内されましたが、広々としたスペース。荷物のリュックを置いても邪魔になりません。
こちらで近江海鮮丼2,680円を注文。見よ、この豪華さ!!鮮度もとてもよく、特に海老やイカ、蟹が甘くて美味しかったです。チェーン店のレベルも高いと感じた金沢。「すし食いねぇ!」や「金沢まいもん寿司」など気になるお店は他にもたくさん。いろいろ巡って見たいですね!
江戸時代は日本最大の石高を誇った加賀藩。技芸の振興にも理解を示し、公認の廓を造営。現在は「ひがし」「にし」「主計町」として残されています。それにしても、すごい人…。人波の切れ目で撮影しましたが、海外からの方、日本人観光客と大混雑でした。
茶屋屋敷の街並みやカフェ、土産物屋と見どころはたくさんでしたが、人ごみはどうも苦手…。人が少なくなる夕方に訪れるのも一つかもしれません。金沢の雰囲気を垣間見ることができて、良かったです。

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