7月 山と温泉 甲信越

[西穂高岳、新平湯温泉 藤屋] 上高地から登る西穂高、温泉のおかげで翌日もスッキリ元気!

ロープウェイに乗って西穂高岳まで日帰りピストンする予定でしたが、メンテナンスでロープウェイが運休中。急遽、上高地から登るルートに変更。思いのほかに登りやすく、人が少なくて静かな山道を楽しむことができました。下山後に宿泊した藤屋もおすすめです。温泉、お料理、居心地とどれも良かったです。

  • 日:2023/07/28(金)-7/30(日)
  • 旅程
    • 7/28 大阪 - 平湯 夜行バスで移動
    • 7/29 平湯 - 上高地 - 西穂高登山 - 旅館
    • 7/30 旅館 - 平湯温泉 - 高山観光 - 大阪
  • 西穂高岳
    • ロープウェイを使えば、 一気に1,000mの高度をかけ上ることができる。
    • 初心者から上級者まで、自分に合ったレベルで岩稜帯を楽しむことができる。
    • 新穂高温泉、平湯温泉、栃尾温泉、福地温泉…と良質な温泉がまわりにたくさん。
  • 奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋
    • 源泉100%かけ流しの温泉と冷泉がある。夏のぬる湯は最高に気持ちいい。
    • 飛騨牛や山菜、ジビエ鍋、蕎麦など、地産地消の奥飛騨の料理が堪能できる。
    • 一人泊しやすい。宿泊人数が多くなく、食事もプライベート空間が保たれている。土日も一人泊可。

西穂高岳

西穂山荘までロープウェイで一気に上がれるところを、上高地から3時間近くもかけて登るべきかを直前まで迷いました。やや単調な登りではあるものの、アルプスの清々しさと生き生きとした緑に癒される、悪くない道のり。体力のある人であれば、2時間ほどで山荘に着くので、ロープウェイからの人で混雑する前に山頂まで行くこともできると思います。

  • コース:帝国ホテル前 - 田代橋 - 西穂山荘 - 西穂独標 - 西穂山荘 - 田代橋 - 上高地バスターミナル
  • 標準コースタイム:約8時間半
  • 難易度:中
  • アクセス
    • [バス] 大阪駅前(東梅田駅)21:35発 - 平湯温泉 5:00 9,500円 近鉄バス 高速バス案内
      • 東梅田のバス乗り場行き方:JR大阪駅下車。中央南口から地下に降りて、谷町線方面へ。谷町線東梅田7番出口を上がった先がバス乗り場。
    • [バス] 平湯温泉 - 帝国ホテル前 約20分 1,110円 濃飛バス時刻表
    • 東京から行く場合も、上高地または平湯までの夜行バスがいいですね。

写真

高速バスが予定よりも少し早くに平湯に到着。運よく上高地行きバスの始発に乗ることができました。補助席が数席残っていただけでギリギリセーフ。5:30前に帝国ホテル前に来ることができました。ここで降りたのは4〜5パーティーほど。
早朝の梓川。空気も水も澄んでいて、とても気持ちいい。
田代橋手前のトイレで準備を整えて、登山開始です。清潔な水洗トイレに感謝。
西穂登山道入り口。ロープウェイが運休にならなければ、ここから登ることはなかったでしょう。
朝の5:45。聞こえるのは鳥の囀りだけで、静かな山道。猛暑が嘘のような涼しい気候で、気持ちよく登れます。
やや単調な登りではあるものの、生き生きと成長した緑が目に楽しい。適度な勾配であまり辛さを感じません。
時おり見える周りの山の様子で、高度が上がっていることを実感します。
宝水。自然の水場ですが、ちょっとした水たまりができている程度。夏場は当てにしない方が良さそうです。
木道になったら、西穂山荘まであと少し。
到着!この先は勾配もキツくなり、がれ場や岩場もでてきます。ここでヘルメットをつけ、荷物をデポして、軽身で頂上に向かう方がほとんどでした。
私もここでしっかり休憩。疲れた体にアミノ酸をチャージ。
東邦大学診療所の方にある階段を登って独標へ向かいます。
山荘エリアを出ると、岩が連なった箇所がすぐに出てきますが、これはほんの一瞬。
稜線は気持ちいい〜。焼岳から穂高の山々、笠ヶ岳と北アルプスが一望できます。
丸山まではお散歩気分で来れます。目の前の笠ヶ岳には少し雲がかかっていました。
稜線は気持ちいいけれど、直に日差しを受ける。朝のうちに登ってしまいたいですね。
ここから少し勾配がきつくなってきます。
ガレ場で少しずつ歩きにくくなってくる。
先に見えるのが独標です。
独標手前までのガレ場はそれほど危ない箇所はありませんが、直下は要注意。西穂高は落雷が多く、鎖が少ないです。しっかり安定した岩を見つけて、3点支持で進みましょう。
独標に到着。ロープウェイが動いている時は、登山経験の少ない人もここまで来るので、渋滞するだろうと思います。
独標からはピラミッドピークが見えました。西穂山頂はこの先ですが、険しくなります。朝早い時間帯で人の少ないタイミングで登りたいですね。怖がり&体力なしの私は独標で引き返して、次のお楽しみの温泉を目指します。
お昼頃になると、日差しも強くて暑かったです。山荘までの登りよりも、山荘から独標までのピストンの方がしんどく感じました。
西穂山荘のテン場。広くないですし、日もガンガン当たります。下山中もテン泊予定の方と何度もすれ違いましたが、混んで快適ではないかもしれませんね。西穂高で泊まるなら平日狙いかな…
上高地まで無事に下山。帝国ホテル前だとバスがいっぱいで乗れないかなと思い、バスターミナルまで歩きました。(途中乗車のことも考えて、補助席を残して上高地からのバスは出ます。そのため、乗客が集中していなければ、帝国ホテル前からでも乗れそうでした。)
上高地は観光客でいっぱいなうえ、この猛暑。そそくさと後にしました。

大阪から上高地までのアクセスについて:上高地に直接行ける「さわやか信州号」がいちばん便利ですが、予約はなかなか取れません。今回のように平湯まで行き、路線バスで上高地に向かうのも一案です。

奥飛騨百姓座敷の宿 藤屋

温泉と一人泊のしやすさがとりわけ良かったです。夏場のぬる湯はいつまでも浸かっていられるほど気持ちいいですし、宿泊客が多くないため、ゆっくりと静かに楽しめます。お値段は、土日祝日でも平日と変わらず、一人泊も可。こんなお宿は、なかなかないですよね。

写真

上高地から平湯ターミナルまで移動したのち、新穂高ロープウェイ行きに乗り換えて「古屋ヶ根」に行きます。バスターミナルはきれい。土産物屋やカフェ&レストランもあって快適でした。
古屋ヶ根のバス停から歩いてすぐのところに藤屋はあります。周りにはお店やホテルなどなく、静かなところ。
こじんまりとした部屋ですが、ひとりには十分。障子を開けるとサンルーム。腰かけ、タオルかけ、冷蔵庫、トイレがありました。
テレビ、FreeWifiもあります。新しくはないけれど、きちんと整えられています。※Wifiの案内はロビーに出ています。ここでチェックしておきましょう。
お楽しみの温泉です。無料の貸切露天風呂2つ、男湯/女湯で内風呂2つ、冷泉風呂2つ、露天風呂2つがあります。(24時間入浴可)
総ひのき造りの内風呂が気に入ってしまい、3回も入浴しました。あつ湯とぬる湯の源泉を交互に入浴したせいか、翌日はからだがスッキリ。登山の疲れが残っていません。単純温泉で、さっぱりとした湯感でした。
脱衣所には山椒水があります。焼岳源流の伏流水で、カルシウム成分を多く含んでいるよう。自由に飲むことができます。
食事は囲炉裏のある座敷でいただきます。ロールスクリーンで席の間が仕切られるため、大広間でもセミプライベートな空間ができます。
土地のものを使ったお料理は美味しく、ここでしか食べられませんね。山ぶどうのワイン、イワナの刺身(お刺身でいただくのは初めて!)、山椒、こごみのお浸し、酢の物、そば、鱒の熊笹蒸し、天ぷら(うど、コンフリー、よもぎ餅、海老の大葉巻き)、飛騨牛の味噌陶板焼、ボタン鍋、ご飯、メロン。
朝。涼しくて、冷房なんて必要ない気温。宿から見える山もとても綺麗でした。
朝食。焼き鮭(脂がのっておいしい)、青菜とツナの和物、ごぼうとにんじんのきんぴら、なめこ汁、冷奴、温泉卵、ごはん(焼き味噌をつけていただく)、牛乳。甘めの味噌とお米がおいしかったです。素朴な献立がうれしいですね。
翌日は平湯温泉~高山観光。路線バスで平湯バスターミナルへ向かいました。(観光用の立派なバスが路線バスとして利用されていて、快適です。)

平湯温泉-高山観光は、後編のブログをおたのしみください!!

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