
姫路市夢前町にある明神山。標高は668mながら美しい裾野を広げている山容から、播磨富士とも呼ばれています。
かねてから登りたかった山の一つで、GWの晴天時を狙って、行ってきました。
下部はアスレチック岩場で楽しく、上部は急登でなかなかにハード。地元の愛好会の方々による岩のプレートにクスリとしながら、登りきることができました。
山頂からの展望はよく、氷ノ山や雪彦山、七種山といった周囲の山々が見渡せます。
A~Eコース、大明神コースと様々な方面から登ることができますが、A&Cの岩稜歩きが楽しめるコースがおすすめ!人も少なく、静かな山歩きができます。
- 日:2025/5/4(日)
- コース:前之庄バス停 - 夢やかた - 登山口 - (Cコース) - 明神山頂上 - (Aコース) - 登山口 - 前之庄バス停
- 標準コースタイム:約5時間半 ※ 前之庄バス停~登山口までの往復2時間を含む
- 難易度:低〜中
- よく整備されており、標識も充実。
- 下部は岩登り、上部は急登で、体力が必要です。かなりの急登のため、ストックがある方が安心。
- 登山者は思いの外に少ない。
- 4~10月は山ビルが出るとのこと。特に谷沿いのBコースは要注意。秋~初春が登山適期かもしれません。
- 温泉:夢乃井 利用時間11:00-14:30 (平日は15:00-21:00の時間も可) 大人1,760円
- アクセス ※往復同じ
- [電車] 大阪 - 姫路 1時間強 1,460円
- [バス] 姫路駅 - 前之庄 45分 810円
アクセスはマイカー推奨
公共交通機関を使うと、最寄りのバス停から登山口まで片道1時間。なかなかの距離となるため、マイカー推奨です。
登山口近くにある夢やかた駐車場(最大収容200台)が利用可。
写真

一度登ってみたかった明神山。バス停から登山口までは徒歩約1時間。ぎりぎり歩ける距離かなと思い、姫路までやってきました。姫路駅北側のバスロータリーから「前之庄」行きのバスに乗ります。本数は少ないので事前に時間は確認しましょう。7:34姫路発のバスを当初は予定していましたが、間に合わず...。8:54姫路発9:44前之庄着のバスに乗りました。

乗客は終始少ない…。前之庄で下車。終点のため、バスの駐車場と簡易な待合室があります。

さて、ここから登山口まで1時間。夢前川を越え、西側へ進みます。

キャンプ場や農業体験施設のある『夢のさと』を目指します。迷う箇所は特にありません。写真左手奥の三角錐の形をした山が明神山。播磨富士とも呼ばれています。

夢のさとキャンプ場に到着。GWなので賑わっていました。マイカーの場合は、キャンプ場の横にある夢やかた駐車場(最大収容200台)を利用します。この日はほとんどがキャンプ客のようでした。他の方の記録を見ると、駐車場横にあるシャワールーム前に仮設トイレがあるようです。

カカシがお出迎え!?この『遊歩道入り口』の標識に沿って進みます。

ここが登山コースの分岐点。正面に見える、とんがり帽の山が明神山です。正面奥がAコース(西尾根)、右手がCコース(東尾根)。林道&谷沿いのBコースは、見どころもなく、山ビルが多いらしいので避けます。登った印象では、A→C周りとC→A周りの方が半々くらいでした。どちらも岩場と急登がありますが、Cコースの方がきつい印象。

今回はC→Aコースをチョイス。「健脚向け」と看板にもかかれたこのCコース。実際、高度を上げるとなかなかの急登。短いながらもタフな道でした。

大雌岩。登りはじめ。下部は岩場があって楽しい!

登ると夢前町の街並みが綺麗に見える。テンションが上がる瞬間です!GWなのに先行パーティーが1組いただけで、とっても静か。

明神山愛好会の方が岩に名前をつけており、由来などを想像して歩くのが楽しい。この岩はくじら岩。まさに!くじらの背中を歩いている気分になります。

とっても歩きやすい季節。適度に冷たい風が吹いて心地いい。

合掌岩。やや見晴らしがいい岩だったか。

夢眠(むーみん)岩。だんだん急登になってしんどいので、眠気なんてやってきません…。がまん坂を辛抱して登り…。

急登とあまりの静けさに心が折れてきました。

ありがたいことに、上部の急登にはしっかりとしたトラロープがあります。しっかり固定され、ロープも新しい。整備してくださっている方々に感謝。

八丁坂を超えると鎖場に。難しさはありませんが、やや脆いので落石には注意した方がよさそうです。

山頂668mに到着!休憩するスペースがあり、展望もいい。

山頂からは笠形山(939m)や七種山(683m)など播州の山が見えます。それにしても、ここまでで会ったのは数組の登山者だけ。あまり人は入っていないようでした。なかなか登り耐えのある、いい山なのにな。

Aコースで下山。途中まではA・Bコースは同じ道です。しっかりと案内があるので迷うこともありません。

AコースとBコースの分岐点。谷沿いのBコースは距離は短いものの、滑りやすく、ヒルも多いよう。利用する人も少ないと思います。

ごろた岩。振り返ると明神山のとんがり姿がきれいに見えました。

Aコースも道中に展望の良いポイントがあります。Aコースからの登りもなかなか楽しそう。

一丁岩。元祖桃太郎岩だそう。一つ一つの岩に名前がつけられていて、愛好会の方の熱意とユーモアを感じます。退屈になりがちな下山もたのしい。

下部に来ると岩場がどんどん出てきます。Aコースのハイライトは、このマンモスの背。長い岩坂を歩きます。靴のフリクションは効きますが、やや斜度があるので、フィックスロープがありがたい。

ロープのおかげで怖さはありませんでした。雨天時は迂回路へ。

大黒岩。上部を歩くか、横のトラバースか。下山時は左手のトラバースが歩きやすかったです。

鉄塔が出てきたら、下山口まであと少し。ざれた下りのため、右手の階段を使いました。

無事に下山。たくさんの岩場と急登が印象的なお山でした!!

民家を通り抜けると、AコースとCコーの分岐点に戻ってきます。

いい時期に登れた。

ここ姫路市夢前町には塩田温泉があります。現在は湯元上山旅館と夢乃井の2旅館しかありませんが、古くは西国三十三所巡礼宿として栄えたそう。泉質は炭酸重曹弱食塩泉。湯元上山旅館は日曜日のみ2食付きの日帰りプランで、ゆっくり温泉と食事を楽しむ方向け。下山後は、夢乃井の方が利用しやすそうでした。神姫バス「夢乃井」が最寄りです。

どろ焼が有名な姫路。御立で途中下車して、友人とねこバス停へ。16時頃でしたが、人気店で混んでいました。出汁がたっぷりの生地で、外はパリッ、中はとろとろ~。おいしかったです。姫路城周辺にも新しいお店が出てきているので、美味しいものを食べて、帰宅したいですね。