11月 山と温泉 近畿

[高野山、ゆの里] 女人堂 〜 壇上伽藍 〜 奥の院を巡る

高野山は1200年前に弘法大師空海が修禅の道場として開いた真言密教の聖地。標高1,800m級の山々に囲まれた地域一帯にあります。今回は二大聖地の壇上伽藍・奥の院をメインに、女人堂から歩きました。その中でも、織田信長や明智光秀の墓石や有名企業が立てた慰霊碑などがずらり参道にならぶ奥の院が印象に残っています。コースや時期を変えて、また訪れたいですね。

  • 日:2023/11/05(日)
  • コース:女人堂 - 弁天岳 - 大門 - 壇上伽藍 - 金剛峯寺 - 奥の院
  • コースタイム:約2時間 ※徒歩のみの時間。ゆっくり鑑賞する場合は、もっとかかります。 
  • 難易度:低
  • 高野山参詣道マップ:和歌山県公式観光サイト:高野参詣道
  • 高野山について:総本山金剛峯寺:名所一覧
  • 温泉:ゆの里 大人1,100円
  • アクセス
    • 往路
      • [電車] 大阪 - 極楽橋 約2時間15分 1,120円
      • [ケーブルカー] 極楽橋 - 高野山 5分 500円
      • [バス] 高野山駅前 - 女人堂 6分 270円 南海りんかいバス時刻表
    • 復路
      • [バス] 奥の院前 - 高野山駅前 16分 510円 南海りんかいバス時刻表
      • [ケーブルカー] 高野山 - 極楽橋 5分 500円
      • [電車] 極楽橋 - 橋本 45分 490円 ※ゆの里には橋本駅からの送迎バスで移動 ゆの里:アクセス
      • [電車] 橋下 - 大阪 約1時間10分 930円

写真

大阪から極楽橋まで、電車で約2時間15分となかなかに遠いです…。けれど、極楽駅からのケーブルカー、バスの接続はいい。紅葉が見頃なこの時期は臨時バスも出ていました。8時過ぎ時点の極楽橋駅は混雑なし。大半の方がケーブルカーで座れるぐらいのほど良い感じ。
高野山駅に到着。1階には土産物店とコインロッカー、2階には待合室があり、駅前にはバス・タクシー乗り場が広がっていました。
駅から女人堂まではバスで移動。徒歩30分程の距離ですが、バス専用道。歩けないので、要注意です。(大門につながるもう一つの道は歩けます。ただ、女人堂には繋がっておらず、遠回りに…。)
女人堂に到着。立派なバス道に、静謐な女人堂、巨大な地蔵尊と厳かな気持ちになります。
女人堂。高野山は僧侶の修行の場のため、昔は女性の参拝ができまず、女性は女人堂で祈りを捧げました。高野山の七つの入り口にお堂が置かれていましたが、現在はこの不動坂の女人堂のみが残されています。
かつてあった七つの女人堂は一つの道で繋がっており、「女人道」と呼ばれています。今回はその一部を歩きます。スタートとなる登山口は、高野山駅方面のバス停後ろにひっそりとありました。
私のほかは、男性登山者一人のみ。思いのほかに、人は少なかったです。
道は整備されていますが、登山の格好の方がいいですね。
頂上には、弘法大師が勧請された嶽弁才天を祀った小さな神社があります。
紅葉も良い感じ。だんだんと黄色や赤に染まってきていますね。
展望はあまりない山道ですが、山頂付近の笹薮の合間から周辺を見渡すことができました。山々に囲まれ、交通手段のない昔は本当に奥地だったに違いありません。
大門到着。大門側の登山口。
高野山の総門である大門。山火事や落雷等で消失し、現在の建物は1705年に再建されたそう。大門の門前に設置された展望台から見える夕陽は「和歌山県夕陽百選」や「日本夕陽100選」に指定されているようですよ。
金剛峯寺側からみた大門も立派。
久度山町の慈尊院から通じる道が高野山の表参道。その道標として、一町(約109m)ごとに「町石」と呼ばれる石柱が建てられています。
表参道に沿って、壇上伽藍〜奥の院と進みます。宿坊や土産屋、喫茶店などが軒を並べていて、観光も楽しい通り。
壇上伽藍に到着しました。
高野山の総本堂である「金堂」。重要行事のほとんどが、この金堂で執り行われるようです。
朝9時時点はそれほど混雑なく、ゆっくり観れました。この壇上伽藍は見どころが多く、総本山金剛峯寺のサイトが参考になります。
三鈷の松が有名ですね。弘法大師が唐から投げた三鈷がこの松に引っかかったため、密教を広める場所として高野山を選んだと言われています。そんな言い伝えから、現在では松の落ち葉を縁起物として持ち帰る方もいるようです。
正面の紅い建物が大塔。真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立され、816~887年ごろに完成したそう。
蛇腹路(じゃばらみち)。紅葉が美しかったです。
そして、金剛峯寺へ。この正門を正面から出入りできるのは、昔は天皇・皇族、高野山の住職だけだったようです。
国内最大級の石庭「蟠龍亭(ばんりゅうてい)」や狩野派の襖絵などが見どころのよう。ここでは長居せず、奥の院へと進みました。
印象的だったのが、奥の院。壇上伽藍とともに高野山の信仰の中心で、弘法大師が入定されている聖地です。参道には、20万基を超える諸大名の墓石や、記念碑、慰霊碑が立ち並んでいます。
大師御廟で、今なお弘法大師は深い禅定をしているとされ、日に二回の食事「生身供」が捧げられているそう。1,000年以上も変わらず、このような儀式が続いているのはすごいですね。
第二次世界大戦の戦死者を供養するために建てられた英霊殿。この周辺の紅葉がとてもきれいでした。
中の橋駐車場にあるバス停からバスに乗り、帰路につきました。11時過ぎ頃で、観光客で賑わっていました。静かにゆっくり観たい場合は、朝早い方がいいですね。
天然温泉:ゆの里へ。高野山周辺はあまり温泉がありません。(福智院の宿坊に温泉が併設されていますが、宿泊客のみ利用可) 車があれば、龍神温泉や十津川温泉もありですが、やや距離はあります。(出典:ゆの里公式HP掲載の写真)

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