5月 山と温泉 近畿

[蓬莱山、雄琴温泉] 標高差1,200mを登りきると、海のような琵琶湖を一望!

比良山地の中で、武奈ヶ岳に次ぐ高峰の蓬莱山を薬師の滝コースから登りました。このコースは、沢から涼やかな風が吹いて心地いい!ひたすら登り続けるので体力は必要ですが、登った先には琵琶湖を一望する絶景が待っていました!ただただ気持ちいい〜。なかなかに良い山でした。

  • 日:2024/05/02 (木)
  • コース:蓬莱駅 - 蓬莱山登山口コース入口 - 薬師ノ滝 - 小女郎峠 - 蓬莱山 - 打見山 - (ゴンドラ) - びわ湖バレイ前バス停 - 志賀駅
  • 標準コースタイム:(下山時にゴンドラ利用時) 5時間強、(全部歩く場合) 7時間
  • 難易度:初級
    • 標高差約1,200m。地味に体力は必要です。
    • 全体的に整備はされているものの、迷いやすい箇所もあります。登山者が少ないので、山地図アプリがあると安心。
    • 沢沿いの道です。渡渉も数箇所あり、雨の後など増水しているタイミングは避けた方がいいです。
  • 温泉:スパリゾート あがりゃんせ 営業時間10:00-24:00 大人1,850円(土日祝)、1,650円(平日)
  • アクセス
    • 往路
      • [電車] 大阪 - 蓬莱 約1時間5分 1,340円
    • 復路
      • [電車] 志賀 - おごと温泉 約15分 240円 ※雄琴温泉に立ち寄る場合
      • [電車] おごと温泉 - 大阪 約1時間 1,170円

写真

JR蓬莱駅に到着。目の前は海のような琵琶湖、そして反対側は雄大な比良山地が構えていました。蓬莱駅にトイレはありますが、コンビニやスーパーはありません。
駅前から蓬莱山登山口まで徒歩約1時間半と距離はありますが、道々にこのような看板があるので安心。迷うことなく行くことができました。
のどかな雰囲気の民家の道をてくてくと。
この辺りから民家がなくなり、林道になります。それにしても、登山者が全然いない…。GW中日の平日とはいえ、絶好の登山日和。道々にしっかり案内もあり、登山客も多いのかなと思いきや、意外でした。。
緩やかな坂をひたすら歩きます。静かな道で鳥の囀りが耳に心地いい。
振り返ると、琵琶湖と空の青が輝いている…。元気が出ますね!
杉の木立の影が美しい。高度をあげるに連れて、沢の音が聞こえてきます。
そして、堰堤にぶつかったところが、蓬莱山登山口!ようやくスタート地点に到着です(笑)
登山口にはこのような案内がありますが、道中の目印は赤テープが中心。
ほどなくして、薬師の滝が出てきました。沢沿いを歩くので、こんな滝を幾度も目にします(笑)
踏み跡はしっかり。苔むした雰囲気がいいですね。
渡渉も何箇所かあります。この辺りが少し迷いやすいポイント。沢筋を超えて、杉の立ち並ぶ道になるのですが、踏み跡がやや不明瞭。
赤テープもなかったので、そういう場所は慎重に周囲を見回して歩いた方がいいですね。
緩やかな登りがずっと続きますが、沢から涼やかな風が吹いてきて、気持ちいい〜。4月下旬〜5月上旬ぐらいの初春が歩きやすいかもしれません。
この沢を超えた先もプチ迷いポイント。渡渉するポイントには赤テープが張ってありますが、渡った先の踏み跡がややわかりにくい。
沢沿いの道が正解でした。
全体的にやや単調な道のり。
小女郎峠に近づくになり、徐々に傾斜も強くなってきます。
最後は枯れた沢筋をずんずんと歩く。振り返ると…
絶景
小女郎峠に到着。目の前の景色を見て、疲れも吹き飛びます!ここから大蛇の悲哀伝説が残る小女郎池に立ち寄るのも一つ。登山時は何も知らず、そのまま蓬莱山山頂へと進んでしまいました。
稜線は風が強いので、ウィンドシェルを着ました。蓬莱山山頂まであと少し!
ただただ、気持ちのよい稜線。目の前には海のような琵琶湖が広がっています。
山頂からは比良山地の山々や琵琶湖、近江が見渡せます。
登山道の静けさとは打って変わって、賑やかな山頂。こちらは、Café 360。びわ湖バレイで最も標高の高い蓬莱山山頂にあるテラスです。ポーズを撮って写真を撮る人、景色を眺める人、ソファでくつろぐ人…。思い思いに皆さん楽しんでおられます。
冬には日本海側からの寒波を受け止めるため積雪が多く、スキー場としてもともと栄えていた地です。近年は、一年中楽しめるような施設やアクティビティに力がいれられており、ちょっとしたアルペンリゾート。汗だくで山道を歩いてきた身としては、この華やかさにポカン…。
打見山の方はもっとすごそう…。リフトに沿って、下りました。
途中に水仙の映えスポットあり!こちらは「スイセンの丘」で、春から初夏のスキー場の斜面をびわ湖バレイの見どころにするために、冬季スキー場上級者コースの急勾配に植栽されたようです。企業努力ですね。
ジップライン、サマーランド(空中ブランコ)、スカイウォーカー(木の上を歩くアトラクション)、ドッグラン、クライミング壁、そり…etc。アクティビティが充実していますね。そして、リフトは無料で乗れるよう。GWで観光客は入っていましたが、広いからか全体的に分散していました。
打見山山頂。「Caféはこちら」なんて、こんなオシャレな山頂標識もなかなかない。
閑散とした登山道とはまるで違う別世界にクラクラしてしまいました。
人気スポットの「Grand Terrace」。ディープブルーのプールと琵琶湖の青が綺麗。
当初は、打見山 - クロトノハゲ - 天狗杉のコースで下山予定だったのですが…琵琶湖テラスを回っているうちに、ゴンドラの誘惑に負けてしまいました。。今ひとつパッとしない下山道を2時間歩くのもいいが、ひゅっと一気にゴンドラで降りるのもいいなあ…と。
結果としては、こちらもなかなかGood。目の前にどんどん琵琶湖が広がって行く様が気持ちいい!ちょっとしたアトラクションみたいでした。
楽して下山。琵琶湖バレイ前から志賀駅までバスは出ていますが、1時間に一本程度。混雑しそうなため、歩きました。(徒歩40分程度)。1700台収容する駐車場もこの日はいっぱい。
さて、琵琶湖バレイから車道をそのまま歩くと遠回りになります。駐車場の途中で、歩き専用のキタダカ道を通って行くのがベター。
駅までの道中に通った樹下(じゅげ)神社。きれいに手入れされている神社でした。
山のてっぺんから見下ろしていた琵琶湖まで下ってきちゃったよ。
志賀駅でJRに乗って帰路につきます。(周辺にはコンビニやスーパーはありません)。
都合により立ち寄れなかったのですが、雄琴温泉が最寄りです。泉質はph9.0のアルカリ性単純温泉。ただ、源泉かけ流しの施設はなく、全体的にお値段もやや高め。あがりゃんせのほかに、びわ湖花街道湯元館も日帰り入浴を受け付けています。(出典:あがりゃんせ公式HP掲載の写真)

その他の登山ルート
①平からの比良山地南部縦走ルート
平 - 折立山 - 権現山 - 小女郎峠 - 蓬莱山の縦走コース。
②坊村からの白滝谷沿いのルート
坊村 - 牛コバ - 白髭淵の滝 - 汁谷湿原 - 蓬莱山のコース。渓谷沿いの静かな山歩きができそうで、個人的には次回試して見たいなと思っています。

小女郎池
小女郎峠から少し足を延ばして行く「小女郎池」も気になります。大蛇の化身に魅せられたお孝が、乳飲み子を残して夜な夜な池に通った悲しい伝説が残されています。

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