10月 山と温泉 近畿

[再度山、湊山温泉] 空海が二度訪れた山を登る

源泉かけ流しの湊山温泉とNature Studioを組み合わせて、再度山(ふたたびさん)に行ってきました。登山としての面白味にやや欠けるこの山は、名前の由来や山上にある大龍寺などの歴史を調べると、なかなかに味わいがありました。

  • 日:2023/10/28(土)
  • コース:JR元町駅 - 諏訪山児童公園 - 大師道 - 猩々池 - 大龍寺 - 再度山頂 - 再度公園 - 大龍寺 - 二本松 - ビーナスビレッジ - 諏訪山公園 - 湊山温泉
  • 標準コースタイム:約4時間半
  • 難易度:低
  • 温泉:湊山温泉 営業時間5:00-23:30、大人750円
  • アクセス

写真

JR元町駅西口を出て、山側(北側)に向かって歩きます。諏訪山児童公園と関西国際大学の間の道が大師道。大龍寺への参詣道で、空海も歩いたとされています。公園前には、参道であることを示すお地蔵様を刻んだ丁石がありました。
道々にはカエデが植えられており、秋が深まると紅葉がきれいだろうなと思います。
古い参道なだけに、道は整備されています。ただ、日が当たりにくく、薄暗い印象。ある程度、日が出てから登る方がよいかもしれませんね。この日は8時過ぎごろから登山を開始。数人程度しか登山客はいませんでした。
こんな道が続きます。やや単調。
猩々池(しょうじょういけ)。江戸時代に造られた溜め池のようです。
大師道をまっすぐ進んで大龍寺に行くこともできますが、飽きてきたので山道へ。
善助茶屋跡を通って、大龍寺に到着。せっかくなので、立ち寄ります。768年に和気清麻呂が開山したと伝えられる古刹。空海が唐に渡る前に参拝し、航海の無事と仏教の教えの出会いを祈願。その甲斐あって無事帰国することができ、報告のために再訪したとも言われています。
なかなかに歴史を感じるお寺でした。(出典:大龍寺HP掲載の写真)
大龍寺を過ぎて少し歩くと、再度公園方面と鍋蓋山方面の分岐点が出てきます。
分岐点を過ぎた辺りに、再度山山頂への道がありました。道標がないため、少しわかりにくいです。
10分〜15分ほど歩くと山頂へ。少し開けていて、神戸方面が一望できました。
山頂からの眺め。
再度公園に到着。修法ヶ原池を中心にベンチなどが配置され、とても綺麗な公園です。カフェや茶屋もあり、ここで皆さん寛がれています。
紅葉の時期は人気でしょうね。とても綺麗だと思います。
再度公園からも色々なコースがあるようですが、いまひとつわかりにくかったため、大龍寺まではもと来た道を引き返しました。そこからは「市章山」や「二本松」「錨山」の標識に沿って進みます。
整備されていて、全体的に歩きやすい道でした。
市章山やビーナスビレッジが展望のよいポイント。
諏訪神社まで下ってきました。ここから、西側に道路を20〜30分歩くと湊山温泉のある平野へ。疲れていれば、諏訪山公園下から市バス7系統に乗って行くこともできます。
レトロな雰囲気を残す平野の商店街。平清盛が福原京を置いた地でもあります。
福原京時代にも温泉があったようで、そんなことから「清盛ゆかりの湯」として長年親しまれてきたようです。湊山温泉は、天王谷川沿いの住宅街の中にありました。
お昼時でしたが、地元の方で賑わっていました。下町の銭湯といった素朴な雰囲気。泉質は塩化物泉で、源泉かけ流しの温泉です。(出典:湊山温泉インスタグラム掲載の写真)
湊山温泉から5分〜10分ほど歩いたところに、Nature Studioがあります。小学校跡地を活用した複合施設で、水族館やフードホール、HERB SHOPなどがあります。クラフトビールの醸造所に惹かれてやってきました。
フードホールは、カレーやタコス、りんごスイーツ、クラフトビールのお店が入っています。混み合っておらず、ひとりでも気兼ねなく、ゆっくりすることができました。

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