特集

泊まってよかった宿5選 2024

2024年もっとも感動したのは大雪山と宿泊先の湧駒荘

このブログで紹介している宿はどこも満足度が高いところ。その中でも印象に残っている宿を5つ選びました。わたしが重視しているのは「温泉の泉質が良いこと」「食事が美味しいこと」「適度な接客でくつろげること」「清潔であること」「一人で気軽に宿泊しやすいお値段であること」。今回選んだお宿は、この観点のバランスが良くておすすめです。

旭岳温泉 湧駒荘 料理も温泉も抜群!! (北海道・東川町)

大雪山国立公園内にある宿。周囲にあるのは、数軒の宿と旭岳ロープウェイだけ。

2024年もっとも感動した宿は、旭岳温泉の湧駒荘(ゆこまんそう)。

1万円〜2万円/泊の価格帯でお湯自慢の宿を選んでいるため、温泉に満足することは多いのですが、さらに食事に感激する宿は少ないです。その中で、湧駒荘は料理も温泉も抜群でした。
北海道の食材をふんだんに使った創作和食は、雑味がなくクリア。ほかにはない美味しさです。
地物メロンとヴィシソワーズ、十勝幕別産インカのめざめコロッケ、美瑛産桃太郎トマトのコンポート、蝦夷鮑の塩釜焼き、湧水ゼリー、知床クリーンポーク出汁しゃぶしゃぶ…etc。思い出すだけでも幸せな気持ちになります。

時計回りに「地物メロンとヴィシソワーズ」「氷頭とサーモンの土佐酢仕立て」「自家製燻製醤油で食べる奄美産本鮪」「十勝幕別産インカのめざめコロッケ」

5つの源泉から成る温泉は加水・加温※なしの源泉かけ流し。(※冬季のみ一部加温)
創業期からあるユコマンの湯、浴槽にシコロの木材を用いたシコロの湯、日帰り入浴もできる神々の湯の3つの施設からなりますが、ユコマンの湯がお気に入りです。

広い浴室に「石膏泉(寝湯)」「石膏泉」「ぬる湯」「正苦味泉」「石膏泉(元湯)」「炭酸水素塩泉」があり、異なる源泉の違いを楽しめます。わたしは、大岩の下から湯が湧き出してくる「正苦味泉」と「ぬる湯」の温冷浴が好み。鉄分・ミネラルを多く含む正苦味泉で体を温め、「ぬる湯」で力を抜いてぼーっとする極上の時間。

ユコマンの湯。奥が炭酸水素泉、手前が正苦味泉。(出典:湧駒荘公式HP)

ロケーションも抜群。大雪山内にあり、周りには数軒の宿しかありません。旭岳ロープウェイまでは徒歩約20分。ロープウェイで一気に高度を上げると、2,000m級の巨大な山塊が広がっています。本州のスケールとは違う雄大な景色は圧巻。今回は天候が悪くて散策のみとなりましたが、十分に楽しめましたよ。

また訪れたい宿です。

INFORMATION

姥湯温泉 桝形屋 この絶景を味わいたい (山形・米沢)

写真は一部の景色しか切り取れていないが、周囲には急峻な岩肌がそそり立つ絶景。

「こんな僻地の温泉をよくも何百年前に見つけたものだ…。」
これが姥湯温泉の第一印象です。

福島駅からJR奥羽本線に乗り、峠駅で下車。そこから送迎車に乗り、運転に自信のある人でないと難しい悪路を30分ほど。橋の手前で車から降り、やや急な坂道を数分歩いた先に桝形屋はありました。
冬季は閉めているため、傷みが残る山小屋風の宿を想像していましたが、立派な館内。廊下も宿泊部屋もピカピカに清掃が行き届いて居心地もよく、電気も水道も不自由なく使えました。

宿手前の橋からは徒歩。車も通れないため、荷上げはケーブルを使う。こんな奥地でも立派な建物に驚く。

お楽しみの温泉。
混浴露天風呂が2つ、女性専用露天風呂1つ、内湯(男湯、女湯)があり、まずは内湯でお湯を確認。泉質は酸性・含硫黄・鉄(II・III)-単純温泉。ミネラルを感じる湯で、肌にやさしい感じがしました。

そして、露天風呂。姥湯温泉ならではの赤褐色の荒々しい岩肌を望めるのは混浴の「山姥の湯」。女性専用時間もあり、18:00-20:00、6:00-8:30。川音を聴き、硫黄の匂いを嗅ぎ、満点の星空を見ながら入る夜の露天風呂もよかったですが、少し肌寒い朝に、温かい湯につかりながら、深い山々と朝日をぼーっと眺めるのはなんとも贅沢。ご一緒したおばさまと「こんな絶景風呂は他にはないですね」と頷き合いました。

米沢牛のしゃぶしゃぶ、つや姫のご飯もおいしかった!

食事も米沢らしいメニューで美味しかったです。印象に残っているのが、鯉の甘露煮と芋煮。
鯉の甘露煮は山形内陸地方の郷土料理で、ハレの日に食べる祝い料理のようですが、硬めにしっかり炊かれていました。そして、芋煮。米沢牛で有名なこの地域は、芋煮も牛肉。シャキシャキとした葱とほっこりとしたジャガイモ、少しぬるっとした里芋が美味しかったです。

険しい谷間にある宿。絶景と上質な温泉が唯一無二でした。

INFORMATION

  • 姥湯温泉 桝形屋
  • アクセス:[公共交通機関] JR奥羽本線「峠駅」下車。宿の送迎を利用
    [マイカー] 東北自動車道 福島飯坂I.Cより国道13号線「米沢方面へ」(約20分) ≫ 米沢市板谷より山道14km(約40分)
  • チェックイン15:00〜 チェックアウト10:00まで
  • 料金:2食つき15,500円〜(税込)
  • 温泉:酸性・含硫黄・鉄(II・III)-単純温泉。混浴露天風呂2、女性専用露天風呂1、内湯(男湯、女湯)
  • 一人泊:一人泊可。ただし、土日祝日・休前日、紅葉等のハイシーズンは不可。朝夕ともに食事処を利用。
  • 旅プラン:近隣の温泉(滑川温泉、高湯温泉、白布温泉…etc)や吾妻連峰の登山と組み合わせるのも一つ。
  • 本ブログのリンク:[福島、姥湯温泉]この絶景を温泉から見るために訪れた

松川温泉 峡雲荘 なんだかほっこりと寛げるお宿 (岩手・八幡平)

峡雲荘とともに思い出すくまの毛皮。なんだかほっこりする宿とスタッフのみなさん

盛岡駅から一日に3本しかないバスに乗って約2時間弱。八幡平中腹にある秘湯が松川温泉です。
現在は松川荘とこの峡雲荘の二件の宿と地熱発電所しかありません。そんな少し不便さを感じる地ですが、スタッフの皆さんの感じの良さが印象に残っています。

三ツ石山の登山口や翌日のバスの時間などを丁寧に説明してくださったり、この辺りで採れる山菜や天候などを教えてくださったりと、きびきびと動きながらも感じの良い接客にホッ。

目の前には紅葉で有名な三ツ石山が広がっている。真っ赤に染まる山も見てみたい。

館内は清掃が行き届いていて、通された部屋は広々。窓を開ければ爽やかな風が入ってきます。お目当てだった三ツ石の登山は天候がいまひとつで諦めましたが、お部屋と温泉でのんびり寛ぐのもよかったです。

少し緑がかかった乳白色のお湯は美しく、体がよく温まります。部屋に戻ったら、涼しい風に当たりつつ、お茶を啜る。ゆったりとした時間が流れていきました。

うつくしく盛り付けられた地物中心のお料理。部屋でいただける。

地物をふんだんに取り入れた夕食。近辺で採れる山菜やきのこの前菜、八幡平の川魚(イトウ、サーモン、イワナ)のお造り、姫竹と豚肉の煮物、湯葉、帆立・茄子の小鉢、豆腐田楽、岩魚の唐揚げ、ホロホロ鶏の鍋、ご飯、味噌汁、デザート…ととっても豪華。これを自室でいただけるのも嬉しい。

山に囲まれた静かな環境でゆっくりしたい方におすすめです。

INFORMATION

川渡温泉 みやま 田舎のお家にお邪魔したような居心地のよさ (宮城・大崎)

ご家族で経営されており、田舎の家にお邪魔したように居心地よかったのが、川渡温泉のみやま。
「明日はどこに行くの?それなら、ここがいいよ。」とやさしいご主人。「ゆっくり、自由に過ごしてね。」という適度な距離感もまたうれしい。

湯治棟の本館と金山杉をふんだんに使った別館。部屋数はそこそこあるものの、一日に2〜3組しか取らないため、静かな館内でゆっくり過ごせました。

自家栽培のお米や野菜のお料理もおいしい!こちらは朝ごはん。

お米が進む朝夕の食事。農家をされているため、自家栽培のやさいとお米(ササニシキ)が中心の家庭料理でした。温泉にゆっくり浸かって、こんな食事をすれば自然と元気になりますね。

のどかな風景と個性溢れる温泉。鳴子という土地にも魅力を感じました。

鳴子という街も魅力的。個性溢れる温泉にのどかで鄙びた風景…。ひとり旅に最高の場所でした。

真っ黒の湯に、アワアワの馬場温泉共同湯、緑乳白色でやさしい湯感の西多賀温泉、白濁した硫黄泉の滝の湯…。訪れる温泉すべて極上湯のうえに泉質も違う。うなぎの湯のゆさやにラジウム炭酸泉のいさぜん旅館…。まだまだ行ってみたい温泉がたくさんあります。

春や冬など季節を変えて、再訪したいですね。

INFORMATION

  • 山ふところの宿 みやま
  • アクセス:[公共交通機関] JR陸奥東線 「川渡温泉駅」下車。徒歩約20分(送迎可)
    [マイカー] 東北自動車道 古川I.Cより国道47号線約30分
  • チェックイン15:00〜 チェックアウト11:00まで
  • 料金:素泊まり6,050円〜、2食つき10,450円〜 (税込、一人泊の場合)
  • 温泉:単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)、内湯(男湯、女湯)
  • 一人泊:土日でも一人泊可。朝夕ともに食事処を利用。
  • 旅プラン:鳴子温泉郷に来たら、ゆっくりじっくり温泉三昧
  • 本ブログのリンク:[川渡温泉 - 鳴子温泉] あゝ鳴子。温泉のテーマパークかな。

玉造温泉 翠鳩の巣 コスパ抜群!温泉&きれいな館内に満足 (島根・松江)

コスパの良さに感動したのが、翠鳩の巣。素泊まり3,850円〜、2食つき7,150円〜。
上質な温泉、清掃が行き届いた館内、感じの良い接客で満足度も高かったです。

温泉は、玉造温泉では数少ない源泉かけ流し。潤いや保湿、クレンジング効果のある成分がバランス良く混ざり合ったお湯でお肌がつるつる、しっとり。

自由に使えるラウンジも快適。ソファやテーブル席がおしゃれに配置されていて、ここでPC作業をしたり、本を読んだりとゆっくりしました。ひとり客が多いため、全体的に静かだったのもよかったです。

おしゃれでクリーンなラウンジ

女ゴコロをくすぐる温泉街も魅了的。神話をモチーフにしたオブジェや恋が叶うという宮橋、かわいいカフェがあり、街歩きも楽しい!混み合ってはいないので、ひとり旅でも気後れしません。

個人的には、日本書紀を題材にしたファンタジーに子どもの頃にハマっていたので、縁のある土地に触れられてよかったです。

女ゴコロをくすぐる玉造温泉

INFORMATION

-特集
-