1月 中国 街と温泉

[出雲、玉造温泉] 出雲大社の初詣とひとり旅にベストな翠鳩の巣で上質湯をたのしむ

2024年初のひとり旅は日本神話の街 出雲へ。出雲大社の初詣で清々しい気分になり、湯の川温泉&玉造温泉でお肌つるつるに。神話にゆかりのあるスポットが各所にあり、それを紹介する案内も充実しています。一泊だけではまわりきれず、また訪れたいです!

  • 日:2024/1/4(木) - 1/6(土)
  • 旅程
    • 1/4 大阪 - 出雲市駅 ※夜行バスで移動
    • 1/5 出雲市駅 - 出雲大社 - 須佐の浜 - 献上蕎麦 出羽屋 - 八雲神社 - 湯の川温泉 - 玉造温泉 翠鳩の巣
    • 1/6 玉造温泉 翠鳩の巣 - 米子 - 街歩き - 大阪
      • 東京の方の場合:羽田〜出雲縁結び空港〜出雲大社〜玉造温泉と行き、二日目は玉造温泉 - 松江(城下町) - 空港とまわるのも一案。

出雲大社 初詣

神代に創られたと伝わる古社 出雲大社。人々のあらゆる縁を結ぶ神様である大国主大神(大国主命)を祀ることから「縁結びの地」といわれています。正式な参拝作法は「二礼四拍手一礼」。一般的な「二礼二拍手一礼」とは異なります。広大な境内は見どころがたくさんあり、神話を記した案内を読んで、古代を想像しながら歩くのもなかなか楽しかったです。

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大阪から出雲に行く方法は①飛行機:伊丹 - 出雲空港 - (バス) - 出雲大社/出雲市②電車:大阪 - (新幹線) - 岡山 - (JR特急) - 松江 - 出雲市③バス:大阪 - 出雲市/出雲大社という方法があります。今回はリーズナブルな夜行バスを利用して、6:30にJR出雲市駅に到着。ここから出雲大社には、写真の左手側にある一畑電鉄で行きます。
一畑電車はこんな二両編成の電車。駅員さんが切符を切る懐かしいスタイルです。外見はレトロながら、すべての車両でFree Wifiが使えて便利。
朝7時過ぎに出雲大社前に到着しました。街は静かですが、朝一で参拝する人もちらほら。この神門通りをまっすぐ5分ほど歩くと出雲大社へ。お店は9時〜10時頃から徐々に開店するところが多いようです。
 勢溜(せいだまり)の大鳥居。四基ある鳥居のうち二の鳥居になります。参道の入り口になるため、ここから参拝の始まりです。
勢溜の大鳥居から神門通りを見ると、朝日で空がうっすら桃色に染まり、きれいでした。早朝の参拝は気持ちいいですね。
珍しい下り参道を行くと右手に祓社(はらえのやしろ)があります。二礼四拍手一礼で参拝し、心身の穢れを払います。
神社内のトイレはとてもきれい。この横には喫煙コーナーもありました。
ムスビの御神像。大国主大神が幸魂(さきみたま)奇魂(くしみたま)のお蔭をいただいて、神性を養われ「ムスビの大神」になった際の像。古事記に描かれる大国主命のエピソードを象徴する像が道々にあって、おもしろい。
拝殿へ。祈祷や奉納行事が行われる場所で、まずこちらで奥の御本殿の神様に参拝します。
八足門。御本殿を取り囲む門です。通常はここで参拝となりますが、お正月はこの中の御本殿に入って参拝ができました。神域のため、中の撮影は禁止です。
本殿を取り囲むように、八百万の神様を祀る東十九社・西十九社、素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祀る素鵞社(そがのやしろ)があります。素鵞社は境内屈指のパワースポットと言われており、床縁下の御砂を持ち帰ってご加護をいただくという信仰が古くからあるようです。
素鵞社・東十九社・西十九社ともによい雰囲気でした。御本殿の雰囲気も横から垣間見ることができますよ。
そして、出雲大社といえば巨大な注連縄。御神楽や結婚式が行われる神楽殿で見ることができます。
国道431号線の「出雲阿国の道」を歩いて須佐の浜へ。出雲大社(神楽殿)からは徒歩約20分程度。途中に阿国のお墓もあります。
須佐(いなさ)の浜。神在月(旧暦の10月)に、八百万の神様は須佐の浜から「神迎の道」を通り、出雲大社にお越しになります。2024年は11月10日19時か神迎祭が執り行われるそうですよ。
美しい浜で、清々しい気持ちになります。
来た道を引き返し、勢溜の大鳥居へ。大きな神社で見どころがたくさんありました。
神門通りには、おしゃれなカフェや土産物屋、出雲そば屋など充実。参拝を終えた9時頃は、3割程度しか空いていませんでした。
出雲大社前駅前にあるkoharuへ。6:30からモーニングが食べられます。甘さ控えめのワッフルは、もちもちカリカリ。塩気のあるベーコンとポーチドエッグに合って美味しかったです。モーニングをやっているお店は数店舗ほどあるようでした。
出雲大社前の駅舎はモダンな洋風建築で国の登録有形文化財に指定されています。ステンドグラスがきれいですね。冬が寒い島根は、駅中に待合室がきちんと整備されていて快適。
鉄道ファン必見!現役を退いた日本最古級の電車「デハニ50形52号車」が展示され、客室や運転席を自由に見学することができます。
出雲市駅では「出雲そば」を食べに、老舗の羽根屋へ。出雲市駅から徒歩約10分。オープンの11時時点ですでに行列でした。5分ほど待って席へ。
一人のため、こんな窓側のテーブル席へ。気兼ねなく食べれる配慮がうれしいですね。
山菜・とろろ・揚げ玉の三色割子蕎麦を注文。割子と呼ばれる丸い器に蕎麦が盛られ、薬味と少し甘めの蕎麦つゆを注いで食べるスタイル。殻のついたそばの実をそのまま挽いて粉にするので、そば本来の香りも高く、栄養価が高い。細目に切られた蕎麦がちゅるんとして、喉越しも良かったです。
食事をした後は、出羽屋から徒歩10分の八雲神社へ。神社の横を流れる高瀬川がなかなかに風情がありました。
須佐神社の分祀である八雲神社。左右に鎮座する「狛龍」の、向かって左側の「剣」をさわりながらお祈りすると勝負事のパワーが、向かって右側の「玉」をさわりながらお祈りすると良縁・ご縁・幸せが戴けるといわれています。
商店街を散策して出雲市駅へ。ぽつぽつとお店があり、なかには酒蔵も。こちらは旭日酒造の直売所。日本酒発祥の地と言われる島根の地酒巡りも、日本酒好きの方にはよいかもしれません。

玉造温泉 ゲストハウス翠鳩の巣

上質な温泉、感じのよい接客、クリーンで清潔なお部屋、そしてリーズナブルなお値段。ひとり客が多く、コスパよく一人旅で利用するのにベストなお宿でした!!

  • 温泉ゲストハウス 翠鳩の巣
    • 素泊まり:3,850円〜、2食付き:7,150円〜(税込、一人泊の場合)。土日でも一人泊可。
    • 利用したプラン:一泊朝食付き(シングルルーム) 5,500円
    • 温泉:ナトリウム-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉の源泉かけ流し。16:00-24:00、5:00-9:30まで入浴可。
    • 食事:夕食・朝食ともに仕出し弁当。朝食は7:00-8:30。自室またはラウンジいただく。温泉街の食事処をフロントで案内いただける。
    • アクセス:JR玉造温泉駅から徒歩25分ほど。送迎付きプランあり。
    • その他
      • 浴衣の貸し出しあり。女性は下駄まで用意されている。
      • 和室の場合、自分で布団を敷く。帰る際にはタオルやゴミを所定場所に出す。
  • アクセス
    • [電車] 出雲市 - 荘原 約10分 240円
    • [電車] 荘原 - 玉造温泉 約20分 240円

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出雲市から玉造温泉に行く途中にあるJR荘原で降り、湯の川温泉へ。川中温泉(群馬)、龍神温泉(和歌山)と並んで日本三美人の湯である湯の川温泉。宍道湖のほとりにある静かな温泉地で数軒の宿があります。
目的地の「湯元 湯の川」には荘原駅から徒歩20分ほど。何もない道をひたすらまっすぐ歩くため、やや長く感じました。
湯元 湯の川(日帰り入浴:11:00~15:50、大人700円)。ナトリウム-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉の源泉かけ流し。美白を保つホウ酸を多く含んでいるため、美人の湯と言われますが、翌後の肌はつるつるになりました。
そして、楽しみにしていた翠鳩の巣へ。玉造温泉駅から送迎バスで宿に向かいます。徒歩だと約25分ほど。とてもクリーンなお宿で、感じのよい接客。タオルやゴミは分別してチェックアウト時に所定箇所に出すスタイルですが、いい試みですよね。このクオリティとお値段であれば、大賛成です。
お楽しみの温泉!こじんまりとしていますが、ナトリウム-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉の源泉かけ流しで上質なお湯。玉造温泉は潤いや保湿、クレンジング効果のある成分がバランスよく混ざり合っている「天然の化粧水」と言われます。お肌がつるつる、しっとりしました。アメニティはShiseidoやPOLAでここにもこだわりを感じます。
ラウンジはとても快適。宿泊者は自由に利用でき、ゆっくり読書をしたり、PC作業ができます。ひとり客が多いため、みな静か。宿泊部屋が狭いため、こちらのラウンジでゆっくりしました。
朝ごはんはお弁当をフロントに取りに行き、自室またはラウンジで行きます。7:00-8:30の中で希望の時間をチェックイン時に伝えるスタイル。宍道湖産のしじみのお味噌汁がおいしいです。

玉造温泉 温泉街を歩く

三種の神器の一つである勾玉の産地として知られる歴史ある温泉地。街歩きを楽しむ工夫が随所にあり、若い女性はきっと大好き。混みあっておらず、静かな街で、ひとり旅にもよいところでした。

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こじんまりとした規模ながら、大型のホテルや旅館が立ち並ぶ玉造温泉。足湯2か所と源泉を汲んで持ち帰りができる湯楽師広場があります。
かわいらしい神話のオブジェ。こちらは、大国主命が八十神(やそがみ)の迫害を受けて、須佐之男命(スサノオ)のいる根の国に向かった時の情景。
温泉街のあちこちにちりばめられていて、見つけるのも楽しい。こちらは、須佐之男命が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治するシーン。夜になるとライトアップされ、雰囲気も変わるそうですよ。
温泉街を流れる玉湯川にかけられた橋はフォトスポット!この「キラキラ橋」は全面にイラストが描かれていてかわいらしい。「まがたま橋」や「宮橋(恋叶い橋)」、「ねこ橋」など他にも個性的な橋がありました。
朝食のみのプランのため、晩御飯は玉造アートボックス2階にあるmame cafe(営業時間10:00-17:00)でチーズバーガーをいただきました。出雲そばや居酒屋、すし屋など飲食店は他にもあり、宿のフロントで教えていただけます。都会に比べると早くに店が閉まるので、その点は要注意。
翌朝は、玉作湯神社と「おしろい地蔵」で有名な清厳寺を参拝してから米子へ。神社に行く途中でとワンちゃんの告白が書かれた看板にくすり。温泉街の散策が楽しいですね。
玉作湯(たまつくりゆ)神社。勾玉など玉作りの神様と温泉守護の神々を祀る神社です。不思議な力を宿すと伝えられている御神石(願い石)があり、この願い石のパワーを分けていただいてオリジナルのお守りを作るのが人気のよう。
歴史を感じるよい雰囲気の神社。願い石は本殿に向かって右手にあります。
同じ通りの並びにある清厳寺へ。
美肌や病気平癒などにご利益があるといわれるお地蔵さまが鎮座されています。お地蔵様におしろいを塗って美肌を願うのが人気。
街歩きが楽しめるように工夫された温泉街。混みあうことなく、静かで、ひとり旅にもよいところでした。
帰路は、歩いてJR玉造温泉駅へ。玉湯川に沿って、まっすぐ北上すれば線路にぶつかるので迷うこともありません。なかなかよい雰囲気。桜の時期はきれいでしょうね。気持ちよく歩けました。
玉造温泉駅から徒歩数分のところに湯町窯(平日8:00-17:00、土日祝9:00-17:00)があります。ぽってり優しい民藝の器が魅力的。

米子   高速バスの待ち時間に

米子駅は皆生温泉や境港、大山などへのアクセスの拠点ともなります。今回は周辺を散策し、高速バスで大阪へ。駅周辺にはぽつぽつとカフェや雑貨屋があるので、のんびりとよいお店探しをしました。

  • アクセス
    • [電車] 玉造温泉 - 米子 50分 680円 ※特急利用せず
    • [バス] 米子 - 大阪 約3時間半 4,900円 日本交通バス時刻表 

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玉造温泉から松江を通って、米子へ。途中の宍道湖の景色がいいですね。
米子駅。写真に向かって右手に大阪行きの高速バス乗り場があります。
米子駅から徒歩20分の「さんぽう」へ。(営業時間11:00-15:00、17:00-21:00) さんぽう風ドライカレー1,540円。たまごご飯をふわふわパラパラに炒めた上に、オリジナルのドライカレーがかかっています。カレーはスパイシーさ、辛さ、フルーツ系の甘みがあり、しっとり。たまごご飯とよく合います。サラダと鶏の唐揚げはさっぱりして、ホットなカレーの箸休めに。おいしかったです!
そして、米子駅の方へぶらぶらと歩いているときに見つけた古民家風カフェの「みっくす」へ。(営業時間10:00-20:00)。

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