9月 山と温泉 東北

[乳頭山、乳頭温泉、駒ヶ岳温泉] 台風接近につき、湯めぐり三昧の旅へ

台風接近で天候がイマイチな中、東北へ行ってきました。早割のフライトチケットのため、自分の都合でキャンセルは不可。とはいえ、予定していた秋田駒ヶ岳〜乳頭山の縦走は難しそう。どうしようか迷ったすえに、乳頭温泉郷と八幡平温泉郷をメインとした温泉の旅にしました。黒湯温泉〜駒ヶ岳温泉〜鶴の湯〜藤七温泉〜八幡平温泉と名だたる湯を巡ってお肌はツルツルに。美味しいものもたくさんいただき、東北を満喫しました!

  • 日:2023/9/8(金) - 9/10(日)
  • 旅程
    • 9/8 大阪(伊丹) - 秋田空港 - 黒湯温泉 - 駒ヶ岳温泉 - 鶴の湯 - 駒ヶ岳温泉
    • 9/9 駒ヶ岳温泉 - 八幡平 - 藤七温泉 - 八幡平温泉郷
    • 9/10 八幡平温泉郷 - 盛岡 - 秋田 - 秋田空港 - 大阪(伊丹)
      • 直前に予定を変えているため、ベストなコースではありません。例えば、八幡平に行くのであれば、帰りは岩手(花巻)空港にする方がいいですね。
      • このページは初日をまとめています。2日目「八幡平、藤七温泉」、3日目「盛岡〜秋田、八幡平温泉郷」の記録もご覧ください。

黒湯温泉

天候が安定せず、どこに行こうかと当日まで迷いました。前日17時までにエアポートライナーの予約をしないといけないため、乳頭温泉と周辺の散策のスタートによさそうな蟹場温泉でいったん予約。当日になり、乳頭山登山口付近の様子を見るのも兼ねて、蟹場温泉から黒湯温泉に歩いて行くことにしました。結果は満足。奥地にあるので人も少なく、鄙びた宿の雰囲気もよかったです。

  • 黒湯温泉 日帰り入浴の場合:利用時間9:00-16:00、大人800円
    • 乳頭温泉郷の中でも奥地にあるため、人も少なく静か。
    • 鄙びた湯治場で雰囲気よし。スタッフの方の感じがとてもよかった。
    • 源泉かけ流しの湯の泉質の良さは、言わずもがな。
  • アクセス
    • [エアポートライナー] 秋田空港 - 蟹場温泉 約2時間 6,700円 秋田エアポートライナー公式HP
      • 路線バスと電車を使った場合と金額はあまり変わりません。目的地に直接連れていただけるエアポートライナーの方が便利だと思います。
  • 休暇村温泉郷HP ウォーキングマップ

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相乗タクシーのエアポートライナーを使って、空港から乳頭温泉へ向かいます。相乗する方をピックアップするため、角館駅に到着。武家屋敷風の造りの駅がメインですが、こちらの内陸線用にほっこり。予定にない場所を訪れるのも楽しいですね。
13時過ぎごろに蟹場温泉に到着。黒湯温泉に続く道は、蟹場温泉から徒歩数分先にある大釜温泉の横にあります。乳頭山登山口にもつながっている砂利道。車は通れません。人がおらず、少し心細かったです。
大釜温泉から徒歩10分ほど先に、孫六温泉があります。改装するようで、休業中でした。孫六温泉からの登山口がこの先にありますが、あまり人が入っていない雰囲気。入り口付近の草がぼうぼうに伸びていました。
孫六温泉と黒湯温泉の横を流れる先達川。川底が赤茶けていて、鉄分を多く含んでいるのでしょうか。この先に「先達川の湯」という野湯もあるようですよ。
孫六温泉から徒歩数分ほど先に黒湯温泉があります。「立入禁止」の看板と重機を見て「工事現場?」と通りすぎてしまいましたが、こちらが黒湯温泉です。この建物左横にある川沿いの道も乳頭山につながっています。
受付は奥まった場所にあります。天候のせいか、お昼どきだったからか、お客は少なくて静かでした。受付のおばちゃんから「内湯と外湯は源泉違うので、ぜひ両方入ってくださいね」と案内いただきます。とても感じがよく、お肌つるつるなのが印象的でした。
源泉が湧き出ている河原。ここから湯を引いているようです。日帰り入浴は、この先にある男女別の内湯&外湯が利用できます。
無事に来れたことを感謝します。
外湯、内湯ともに薄い乳白色。露天の涼しい風が気持ちよく、何度も交互に入浴しました。(泉質:単純硫化水素泉、酸性硫黄泉)
鄙びた雰囲気の良い温泉でした。
黒湯温泉前の車道を30分ほど歩くと休暇村へ。このバス停から、水沢温泉郷にある駒ヶ岳温泉に向かいます。
黒湯温泉から休暇村へ続く車道の脇には、いくつかハイキングコースがあります。明瞭な道でしたが、蚊が多い。散策は途中でやめました。もう少し涼しくなってからの方がよさそうです。

乳頭山
乳頭山の田代平や千沼ヶ原が雰囲気よいと評判。秋田駒から縦走できずとも、この辺りの散策も狙っていました。結局、時間も天候も厳しく、今回は断念。お花畑の6〜7月か9月下旬〜10月の涼しくなる時期を狙って再訪しようと思いました。

駒ヶ岳温泉

今回のたのしみの一つが駒ヶ岳温泉。評判がよく、天気が悪くても、この宿には泊まろうと決めていました。結果は期待以上!!温泉よし、食事よし、居心地よしの三拍子は揃っていることはもちろん、姉妹店の鶴の湯の利用サービスがよく、最高の温泉を楽しむことができました。コスパよく、おすすめの宿です。

  • 駒ヶ岳温泉 かえでの間 11,000円
    • 源泉かけ流しの大浴場・露天風呂は24時間利用可。先着順で利用できる貸切露天が2つ。泉質も素晴らしい。
    • 乳頭温泉鶴の湯の姉妹店のため、夜20時からの送迎サービスあり。無料で人の少ない時間に鶴の湯が楽しめる。
    • 温泉よし、食事よし、居心地良し。こじんまりとした規模で一人泊にも最適。
  • アクセス

写真

バスで休養センター前へ。途中で通るアルパこまくさからは田沢湖が一望できます。休養センターから駒ヶ岳温泉までは徒歩20分ほど。送迎もありますが、歩くのも気持ちいいですよ。
バス停付近に建物はありません。車道をくだり、ホテル看板のある通りで左折します。途中のゴルフ場?ゲートボール場?から夕暮れの田沢湖が見えました。
駒ヶ岳温泉。ひとり泊にちょうどよい規模。木をくり抜いて作った椅子や玄関アプローチなど、木材を取り入れた懐かしい雰囲気のお宿です。
室内は近代的&清潔で過ごしやすい。サービスは省力化しており、部屋への案内や布団の上げ下げなどはありません。過剰なサービスで割高になるよりも、メリハリをつけてお手頃価格になる方が好ましいですね。(冷蔵庫/テレビ/Free Wifiあり)
貸切温泉は先着順。空いていれば利用できます。(利用時間16:00-22:00、6:00-9:00、泉質:塩化物泉) 目の前の川のせせらぎを聞きながら、のんびりします。少し硫黄の香りのするさらっとしたお湯で、気持ちよかったです。
男女別の大浴場、露天風呂は24時間利用可。檜の香りがする浴場でよかったです。出典:田沢湖・角館観光協会HP掲載の写真
大浴場前の休憩エリア。日帰り入浴ができる大浴場(利用時間9:00-19:00、大人500円)は、地元の方も利用しに来ているよう。掃除が行き届いており、清潔感のある温泉でした。
夕食は18時/18時半のどちらかで利用。食事処でいただきます。前盛:八幡平ポーク低音調理 柚子胡椒、熊肉、舞茸天麩羅、オクラ、酪豆腐、紅鱒のあらい、陶板焼:八幡平ポークと山の幸、紅鱒の行者菜焼き、比内地鶏の茶碗蒸し、山の芋鍋、十割蕎麦、あきたこまち、香物、熊笹シャーベット
駒ヶ岳温泉は鶴の湯の姉妹店。そのため、鶴の湯への送迎サービスがあります。20時に出発し、温泉を1時間堪能することができます。宿泊の予約が困難な鶴の湯。宿泊客しか利用できない時間に浸かれるなんて…。最高のサービスですね。
人気の高い鶴の湯ですが、本当にすばらしかったです。温泉がフレッシュで濃い…と言ったらよいのか、泉質の良い乳頭温泉の中でも群を抜いているように思います。白湯、黒湯、中の湯、白湯源泉の露天があります。女性専用の露天も十分に広く、混浴を使う必要はありません。出典:日本秘湯を守る会HP(混浴露天風呂)
どの湯も乳白色ですが、なんとなく肌触りや湯の感じは違います。わたしは白湯と露天が好み。じわ〜っと体が温まる感じがたまりません。だれもいない露天で星を見ながら、ゆっくり浸かるのも最高でした。:日本秘湯を守る会HP(白湯男性用)
二日目は天気が下り坂の予報だったため、八幡平へ移動です。朝食は、7時/7時半/8時の中から選べますが、7:21のバスに乗って田沢湖に移動予定立ったため、朝食を食べずにチェックアウト。あきたこまちのおにぎりをいただき、バス停でパクパク。梅とたらこが中に入っていて、とても美味しかったです。

山も温泉も楽しめる秋田駒ヶ岳エリア。縦走のリベンジももちろん、国見温泉〜玉川温泉〜後生掛温泉にも巡って見たいなと思います。

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