
北海道では初心者向けの山として勧められる雌阿寒岳。登山口までのバスはないのですが、せっかく釧路に来たなら登りたい!とタクシーを利用。山から眺める道東の原野、荒涼とした火山地帯、北海道らしい樹林帯、そして気持ち良すぎるオンネトーの温泉と大満足の一日となりました。
- 日:2023/08/19(土)
- コース:雌阿寒岳登山口 - 雌阿寒岳山頂 - 阿寒富士 - オンネトー登山口 - 野中温泉
- 標準コースタイム:約6時間半
- 難易度:低〜中
- 登山道はよく整備されており、赤テープや黄色・赤色スプレーマークが要所要所にあります。
- 熊鈴は必須。登山日和のこの日でも、登山客は数十人程度。どの登山客も熊鈴はつけていました。
- 温泉:山の宿 野中温泉 日帰り入浴:500円 利用時間:10時〜18時
- 抜群によい泉質の温泉、誠実で感じのよい宿の方、リーズナブルのお値段と宿泊でも利用したい宿。
- アクセス
- [タクシー] 阿寒湖畔キャンプ場 - 雌阿寒岳登山口(野中温泉) 約30分 約5,500円
- マイカー、レンタカーが基本。登山口の近くに雌阿寒温泉町営駐車場(臨時駐車場含めて約70台可)があり、トイレもあります。私のように運転に自信がない方は、タクシー利用になります。阿寒ハイヤー(営業時間7:00-20:00)に事前予約し、行きは7時、帰りは16時に迎えに来ていただきました。
写真

7時15分ごろに登山口に到着。オンネトー線の一角にあり、登山口前でタクシーを降りました。とても静か。アカエゾマツの森が広がっています。

熊が多い北海道は、人がいる時間帯に登りたいですね。6時半~7時半ごろの入山が多そうです。

地元からきのこ取りに来ていた方、大阪からのご夫婦、網走からの会社仲間の方々とこの日お話ししました。全体としては道内の方が多い印象ですね。

二合目から樹木も低くなりハイマツ帯に。一合目よりも傾斜が緩いです。

要所要所に黄色のマークがついています。

三合目辺りから徐々に下界が見えてきました。右手が阿寒湖側、左手がオンネトー側。この写真はその中間辺りでしょうか。周りには原野しかない…という光景は、日本では北海道ぐらいでしょうね。きっと…。これを一望してみたい!

天気がよくなってきた!この雌阿寒温泉コースは展望が命。曇っていると魅力が半減してしまいます。

四合目辺りから展望がよくなり、オンネトーも見えました。勾配はきつくなりますますが、景色を楽しめるので辛さは感じません。

山頂に近くなるにつれ、火山の荒涼とした雰囲気に。

すっかりガスも晴れ、火口底の赤沼が見えました。

山頂です!うつくしい…阿寒湖や雄阿寒岳がときどき顔を見せてくれますが、この日はなかなかのチラリズム。残念ながらガスがきれいに晴れることはありませんでした。晴れてくれたことだけでも感謝ですね。

山頂は風が強く、謎の虫もたくさん。そそくさと先を進みます。前方に阿寒富士、右手に火口底の青沼が見えます。

雌阿寒岳頂上から阿寒富士までの砂利と岩の坂道が、ザレて滑りやすい。ストックがある方がベターです。

次に阿寒富士を登ります。雌阿寒岳方面から見るとうっすらとギザギザのトレースのついている阿寒富士。この日は登っている人も多く、しっかり歩くことができました。阿寒富士側から眺める雌阿寒岳もなかなかです。

阿寒富士頂上。この日はオンネトー方面以外は雲に隠れてしまっていましたが、この頂上から眺める雄阿寒岳もいいみたいです。

オンネトーはくっきり。ぼーっと景色を眺めたり、食事をとったりと、周りの方も山頂でゆっくりしていました。

阿寒富士の登山道はこんな感じです。

阿寒富士をくだり、オンネトー方面にハイマツ帯の道をしばらく進むと樹林帯に。

オンネトー側の樹林帯の勾配はそれほどキツくありませんが、やや長く感じます。北海道らしい針葉樹林帯。エゾリスを数回見かけました。

オンネトー登山口まで下山しました。この登山口にはUPIオンネトー(オンネトー野営場休憩舎)というおしゃれな施設があり、アウトドア用品の販売やレンタル、野営場受付、軽食の提供などをしています。

店内でソフトクリームをいただきました。濃厚なクリームとサクサクのワッフル生地がとても美味しかった!!

オンネトー野営場。大人1,000円。湖畔を眺めながらのキャンプもいいですね…

オンネトー。アイヌ語で「年老いた沼」や「大きな沼」を意味します。見る角度や時間帯によって、澄んだ青やエメラルドグリーン、ダークブルーと色が変わる湖。

とても静か。朝一で見ると、もっと美しいだろうなと想像します。

このオンネトー湖畔沿いの歩きもなかなかよかったです。

分岐点には標識があるので、ここから雌阿寒温泉方面に進みます。

とても気持ちよいハイキングコース。秋や冬も雰囲気よさそうですね。

そして、もう一つのおたのしみ。野中温泉に到着です! 塩化物泉で保温・保湿効果の高い「温まりの湯」。

この温泉が本当によかった!!シャワーや石鹸はなく、シンプルに源泉がそのままかけ流されている湯。底にびっしりと湯の花がついた内湯と涼やかな風も気持ちいい露天風呂があります。やや熱い湯のため、内湯と露天を交互にゆっくり。ホッとする、じんわり体が馴染む…そんな温泉でした。
晴れた日にぜひ登りたいところ。会社員をしていると、8月が長い休暇を取りやすいですが、雨や曇りの予報も多かったですね。梅雨がないので、お花畑が見れる6月の土日も狙い目かもしれません。
雌阿寒岳は活火山
噴火警戒レベルが2以上になると登山はできませんので、事前に気象庁のホームページで確認するようにしましょう。2008年や2015年、2018年にも警報が発表されています。