4月 山と温泉 東海

[御在所岳、湯の山温泉] 岩登りと展望の良さを満喫できる中道を歩く

湯の山温泉と御在所岳の組み合わせで、三重に1泊2日の旅行に行って来ました。始発で大阪を出発すれば、公共交通期間で日帰り登山も可能ですが、せっかくなので今回はのんびりプラン。前日の記録はこちらをご覧ください!

鈴鹿セブンマウンテンの盟主である御在所岳。多彩なルートがあり、「さて、どこを登ろうか」と迷います。展望の良さと岩登りが楽しめる中道コースで登り、比較的緩やかな沢沿いの裏道コースで下山するのが王道。今回は急いでいたこともあり、中道で登り、下山はロープウェイを利用しました。それでもアスレチック満載の中道に充実!!季節やコースを変えて、再訪したいですね。

  • 日:2025/4/14(月)
  • コース:御在所ロープウェイ前 - 中登山口 - 山上公園駅 - 御在所岳 - 望湖台 - 山上公園駅 - 御在所ロープウェイ前
  • 標準コースタイム:3時間半〜4時間 ※下山はロープウェイ利用
  • 難易度:低〜中
    • 道はよく整備されている。中道登山道は迷う箇所なし。
    • 岩登りが多く、体力を使う。普段山登りをしていない人には少しきついかもしれない。
    • 6合目のキレットの足場はしっかりしており、三点支持で進めば問題ない。8合目の岩のトラバースは慎重に。岩が濡れていることが多い。
    • 鈴鹿の山はヒルが多い。御在所岳は乾いた岩場が多いので少ないが、時期によってはヒル対策をした方がいい。
    • 山上公園は広く、展望台が5つある。山頂でゆっくり見てまわる場合はその時間も見積もっておくのがベター。
  • 温泉:湯の山温泉 ホテル湯の本 日帰り利用11:30〜16:00 大人1,000円
    • モンベルカード提示で半額に
  • アクセス ※往復同じ
    • [電車] 大阪 - 湯の山温泉 約2時間半 4,430円
    • [バス] 近鉄湯の山温泉駅 - 湯の山温泉・御在所ロープウェイ前 約10分 460円
  • 御在所ロープウェイ:9時〜17時(グリーンシーズン) 乗車時間15分 片道1,500円(大人)
    • モンベル会員特典:大人150円割引

写真

ロープウェイ乗り場前にあるホテル湯の本に前泊。不要な荷物はホテルに預けて出発です!ロープウェイ乗り場の奥にある道を進み、川沿いに歩いて中登山口へ。登山口までは徒歩30分ほどです。

最初は『裏道登山口』の標識に沿って進みます。

裏道登山口はロープウェイ乗り場から約5分ほど。裏道は比較的緩やかな沢沿いのコース。途中には蒼滝や兎の耳という岩があります。

前日に激しい雨が降ったため、川は増水。登山道の影響が心配でしたが、ホテル湯の本の方に聞いたところ、「御在所岳は急な尾根なので、水はさっと流れていく。夜の内に雨が止めば、中道は乾くだろう。とのことで、安心して出かけました。よく知らない山域は、地元の方の情報がやはり信頼できます。

桜はだいぶ散ってしまったものの、少し残っています。このピンクの花はアカヤシオかしら??御在所岳はツツジ科植物の種類が多く、4月下旬から5月上旬にかけて、アカヤシオ、シロヤシオ、ベニドウダン、サラサドウダンなどが見頃を迎えるようです。

この看板で曲が離、細い道を進みます。しばらく歩くと中登山口へ。

中登山道口。大きな看板がわかりやすい。平日のこの日は混み合っておらず、先行パーティー1組がいるだけでした。

急登ではないものの、そこそこ傾斜はあります。

岩場主体の道で、木や岩場に手をかけて、体を引き上げて登る場所もあります。

9時から運行するロープウェイ。15分であっという間に頂上に行けます。ラクチンなのは羨ましいですが、この中道はそれにも増して楽しい!!

鎖がある箇所もありますが、だいたいは使わなくても進めます。

4合目付近の負れ岩(おばれいわ)。岩が負ぶさって見えることからこの名前がついたそう。隙間は通り抜けられます。

あえての岩登りが楽しい!ふだん使わない筋肉を使うので、調子に乗っているうちに体力が削られていきました。。

『鈴鹿のマッターホルン』とも呼ばれる鎌ヶ岳がよく見えます。武平峠から鎌ヶ岳と御在所岳をセットで歩くのも今度してみたいですね。

登りが急だからか、5合目には比較的すぐに着いた印象です。展望の良いポイント。

地蔵岩。2つの岩の間に四角形の岩が挟まるようにのっていて、「絶対に落ちない」ことで有名な岩。受験期には人気のよう。

正面に見えているのが御在所岳頂上かな。少し開けた場所に来たら、まもなく6合目。

6合目はキレット(山の尾根の窪んだ部分(鞍部)のことで、V字状に深く切れ込んだ場所)。

上から見るとゴツゴツした岩があって怖そうですが、足場はしっかりあり、急な階段といった印象。鎖はありますが、使わなくても十分に歩けます。

キレットを降りて振り返ると、こんな感じでした。かっこいいですね。

すこし疲れて来ましたが、まだまだ登る。

8合目手前。少し大きめのこの岩を登ると…

素晴らしい展望!ひとり感激していると、下見に来ていた登山ガイドの方にお会いし、登山コースに着いて色々とお話を伺いました。こんな出会いが山の楽しみの一つですね。そろそろ肌寒くなって来たので、雨具を羽織りました。頂上は4度だそう。

8合目付近のこの岩のトラバースが核心。少し濡れており、注意して歩きました。

核心を過ぎて振り返るとこの絶景!!大岩がかっこいいですね。

核心を過ぎたあとも少しこんな濡れた場所を通ります。少し沢っぽい雰囲気。いつもこんな感じのようです。

ほどなくして富士見岩に到着。名前の通り、天気の良い日には富士山を望めるよう。ここからはロープウェイに乗って来られた観光客の方もお見かけするようになります。

特徴的な山容の鈴鹿セブンマウンテンの一つである鎌ヶ岳とロープウェイ、米粒を乗せたような大黒岩。なかなかの景色です。

富士見岩からは舗装された道を歩きます。右手に見えるのが雨量レーダー。御在所ロープウェイは左手側にあります。

御在所岳頂上を目指して歩きます。このポイントは裏道登山口、国見岳に繋がっているよう。山上が思いの外に広く、あっち行ったり、こっち行ったりとうろうろしました。

御在所自然学校(冬季はスキーハウス)。この日は営業しておらず、静まりかえっていました。トイレもあります。

山頂に到着。標高1,212m。登山者よりも観光客の方が多かったです。

お花のシーズン前のため、のんびりとした雰囲気でしたが、5月にもなれば人で賑わっていそうですね。

望湖台。空気が澄んだ日には琵琶湖が見えるポイント。残念ながら、この日は霞んでいて見えませんでした。

冬は雪山となる御在所岳。所々、雪が残っている箇所もありました。

冬はスキーコースになっていそうなこの道。ここからロープウェイ乗り場まで歩いて行くこともできます。少し小走りで坂道を下るのが楽しい!

ロープウェイ乗り場に併設のレストランでランチ。目の前には鎌ヶ岳が聳え立っている好ロケーション。名物のカレーうどんをいただきました。豚の角煮とパン粉、ネギがトッピングされており、鰹出汁の和風テイストが嬉しいですね。当初は裏道で下山予定でしたが、早く帰る必要があったため、ロープウェイで下山します。※裏道は、前日の雨の影響を懸念していましたが、ガイドさんによると渡渉ポイントも落ち着いて、ゆっくり歩けば大丈夫だろうとのこと。次回は是非この裏道も歩きたいですね。

御在所ロープウェイ。運転間隔1分、乗車時間15分と、待つことなくサクッと上り下りできるのがいいのですが、なかなかなスリル。眼下二は急峻な谷間が広がっていて、風があると揺れる。高所恐怖症の人は怖いかもしれません。

下山後は前泊したホテル湯の本へ。下山後の温泉利用(タオル貸出付)と駅までの送迎があるのが嬉しい特典!

綺麗さっぱりし、ロスタイムなく、湯の山温泉駅へ。少し急いでいたこの日。スムーズな帰宅がありがたかったです。多彩なコースのある御在所岳。季節やコースを変えて、また訪れたいですね!

源泉かけ流しの温泉
湯の山温泉グリーンホテル片岡温泉 アクアイグニスで源泉かけ流しの温泉に入浴可能です。

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