2月 九州 街と温泉

[指宿、指宿温泉] 温泉天国の指宿。最高すぎる公衆浴場

指宿は市内の泉源が千を超える、湯が豊富な温泉地。古来より「湯豊宿(ゆほすき)」と呼ばれたそうです。公衆浴場も温泉で、どこも良質な湯。湯巡りが最高です!のんびりとした雰囲気で、地元の方は気さくであったかい。一人旅に良い温泉地でしたよ。
本ブログは「開聞岳登山+指宿温泉」の旅のうち、温泉と食事をまとめています。登山と宿泊先をまとめたブログはこちらをご覧ください。

  • 日:2025/2/28(金) - 3/2(日)
  • 旅程
    • 2/28:大阪(伊丹)空港 - 鹿児島空港 - うなぎの美鶴 - 日帰り入浴野の香 - 郷土料理店 - 民宿指宿
    • 3/1:東郷温泉 - 開聞岳登山 - いぶすき元湯温泉 - バル - 民宿指宿
    • 3/2:湯めぐり(東郷温泉 - 殿様の湯 - 村之湯温泉) - 鹿児島空港 - 大阪(伊丹)空港
  • アクセス
    • [バス] 鹿児島空港 - 指宿駅 約2時間 2,800円 ※直通バスの場合

指宿 湯めぐり

公衆浴場の天国。それが指宿の印象です。安くて混み合っておらず、泉質も抜群!今回は歴史ある温泉を中心に巡りました。その中でも村之湯温泉が印象的。鄙びた風情あるつくりで、足元から湯が湧く温泉。泉質と雰囲気の良さは格別でした。
シャワーはなく、源泉が出る蛇口と水の蛇口をひねって、自分で温度調整をしながら体を洗う、昔風のスタイルの浴場が多いです。また、アメニティもないので、事前に準備してご利用ください。

  • 今回立ち寄った温泉
    • 村之湯温泉:営業時間8:00-22:00 大人350円
    • 東郷温泉:営業時間6:00-20:00 大人400円
    • いぶすき元湯温泉:営業時間12:00-21:00 大人400円
    • 二月田温泉 殿様湯:営業時間7:00-20:30 大人400円
    • 野の香:営業時間10:00-23:00 大人4名まで(1部屋1時間):(平日)1,650円, (土日祝)1,980円
  • いぶすき観光ネットHP:公衆浴場をはじめとした指宿の観光情報の参考に。

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人の少ない時間にできるだけ多く温泉に入りたいと、指宿滞在三日目の朝に東郷温泉~殿様温泉~村之湯温泉を巡りました。朝6時から利用できる東郷温泉からスタート。湯量の豊富な「湯之里」地区にある温泉で、明治28年に自然湧出した120年以上の歴史を誇る温泉です。指宿駅からは徒歩15分ほど。付近は湯気がもくもくで、期待が高まります。

平成16年に建物はリニューアルしており、洋式トイレや脱衣所もあります。受付に人はいなかったので、お金をボックスに投入して中に入りました。

浴槽は昔ながらの石組で、足元から温泉が湧き出ています。手前が熱湯、奥がぬる湯。熱湯は熱過ぎることなく、個人的にはこちらが好みでした。緑がかった色味でわずかに金気臭と潮の香りがあり、体が温まります。ナトリウム・塩化物泉の源泉掛け流し。いいお湯に入って一日がスタート!

次は隣駅の二月田にある殿様湯へ。東郷温泉〜村之湯温泉〜弥次ヶ湯〜殿様湯と近くにあるので、この順の方が位置関係としては無駄がありません。今回は朝一で湯巡りをしたかったので、7時から営業している殿様湯へ。東郷温泉からは徒歩30分強の距離。そこそこ距離はありますが、春らしい気候で歩くのが気持ち良かったです。

江戸時代、薩摩藩を治めていた島津家の温泉別荘跡。現在のものは天保2年(1831年)に長井の行館より移設されたものだそう。正面にある雑貨店で支払をします。鍵付きのロッカーがないため、貴重品もここで預けます。とても感じのいいおばちゃんが受付をしてくださいました。地元の方とのちょっとした会話も楽しいですね。トイレ、自販機、広い駐車場あり。

こじんまりとした素朴な造りの温泉で浴槽には島津家の家紋が入っていました。シャワーなし。ナトリウム塩化物泉の源泉かけ流し。なかなかに熱いですが、ミネラル感を感じるいいお湯。体がよく温まり、汗が噴き出てきました。

無料の飲泉もあり、お持ち帰り可能。慢性消化器病、慢性便秘に効果があるようですよ。

二月田から指宿駅に向かう途中で弥次ヶ湯温泉(営業時間8:00-21:00)も見てきました。明治25年創業の歴史ある温泉で、こちらも名湯と名高い。泉質は弱泡化ナトリウムの源泉かけ流し。残念ながら時間の都合、今回は入浴しませんでした。次回のお楽しみですね。

そして、今回もっとも訪れたかった村之湯温泉へ。東郷温泉の横にあります。戸を開けると脱衣場と温泉があるだけの昔ながらの造り。トイレやシャワーはありません。

鄙びた風情ある温泉!!泉質はアルカリ性明ばん泉で足元湧出。浴槽のすのこの下は砂地になっており、湯が下から湧き出してきます。冷泉と熱めの湯が地下で混ざっているそうで、まろやかな温泉。隣の東郷温泉とはまた違います。手前が熱めの湯で奥がぬる湯。適温で、ずっと入っていたい…。隣の男湯からは鹿児島弁のおじちゃん達の会話が響いています。何を話しているのかはわからないのですが、なんだかほっこり。指宿に来たら外せない温泉ですね。

指宿一日目に訪れたのは家族温泉 野の香。和の趣ある建物で、8室の貸切風呂があります。指宿の公衆浴場はシャワーなどがない昔ながらの造りが多いですが、こちらはシャワーやアメニティあり。万人受けしそうですね。指宿駅からタクシーで10分ほど。運賃は1,450円でした。

溶岩石でできた浴槽やヒノキの浴槽など、8室ある貸切風呂は全て趣が異なっています。受付時に、空いている貸切湯の中から好きな温泉を選びます。平日のこの日、到着した夕方は2組が先行して利用しているだけ。選び放題でした!三畳の小部屋の奥に脱衣場と温泉があります。

アイソトニック温泉と言われる湯質は、ヒトの体液と同じ浸透圧の珍しい温泉だそう。泉質は塩化物泉(等張性、弱酸性、高温泉)の源泉かけ流し。やや白濁した湯で鉄分が豊富な印象です。こんな雰囲気のよい温泉に、貸切でゆっくり入浴できるのがとても良かったです!

宿泊した民宿指宿の近くにあるいぶすき元湯温泉。指宿温泉発祥の湯とも言われており、ナトリウム・塩化物泉の源泉かけ流しの湯。

熱めの湯とそれよりも少し温度を抑えた湯の2つの浴槽があります。良質の鮮度ながら混み合っておらず、夕方でしたが独泉することができました。指宿の温泉は潮の香りのする塩っぱい湯が多いですが、ここのお湯が最もしょっぱさを感じました。

指宿での食事

素泊まり泊だったため、指宿市内で食事をしました。指宿に繁華街はないものの、適度に飲食店があり、食事に困ることはありません。今回利用したお店はどこも一人でも居心地よく、食事を楽しむことができました。

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2月終わりに訪れた指宿。本州ではダウンが手放せませんが、ここ指宿はぽかぽか陽気。菜の花が一面に咲いていて、綺麗。サボテン?やソテツ?など南国らしい樹々も見かけました。

指宿初日は郷土料理が食べたいと「さつま味」へ。キビナゴやさつま揚げなど鹿児島名物の入った定食や寿司セットがあり、一人でも利用しやすいお店でした。指宿駅から徒歩5分。

私は夜はご飯を食べないため、さつま揚げ、地鶏とりさし、キビナゴ・ハガツオの寿司を単品で注文。ご家族で経営されており、とても感じの良い接客。寛いで食事が楽しめました。店内がFree Wifiなのも旅をする身には嬉しい。

登山で疲れた二日目の夜はいぶすき元湯温泉前にある「ゆのはまバル」へ。カウンターとテーブル席のこじんまりとしたお店で、不思議と心地よい。キンキンに冷えたビールとおつまみ3品を頂きました。

ランチで利用した指宿港海岸前にある「Cafe&Bar tetesan」。モッツレラと茄子のパスタと指宿スカッシュを注文。この日は24度もある暑い日で、スカッシュが美味しかったです。こちらも店内FreeWifiが嬉しい。

屋久島との組み合わせ
指宿からは屋久島行きのフェリーが出ています。時間があれば、屋久島と組み合わせて旅をするのも一案ですね。

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