9月 東北 街と温泉

[盛岡、藤七温泉] 今年も八幡平は雨!極上湯と盛岡観光を楽しむ

原生林と個性ある温泉を求めて、昨年に引き続き、八幡平にやってきました。けれども、今年も悪天のため、山歩きは出来ず…。24年9月の八幡平はカラリと晴れる日がほとんどなかったとのこと。登山というのは晴天であれば絶景が広がっていますが、タイミングが合わないこともしばしば。これも山の一面ですね。宿泊した藤七温泉 彩雲荘は山の斜面に自噴する湯がいくつもあり、景色を見ながらぼーっと湯に浸かるのが最高に気持ちいい宿。ここでは温泉とゆったり流れる時間があれば十分です。

  • 日:2024/9/21(金) - 9/22(日)
  • 旅程
    • 9/20:大阪空港(伊丹) - 岩手花巻空港 - 盛岡 - 松川温泉
    • 9/21:松川温泉 - 藤七温泉
    • 9/22:藤七温泉 - 盛岡 - 岩手花巻空港 - 大阪空港(伊丹)
    • 本ブログは、2〜3日目の記録です。初日の松川温泉の記録はこちらをご覧ください!

藤七温泉 彩雲荘

八幡平登山口から徒歩30分ほど下ったところにある藤七温泉。八幡平の斜面に温泉がいくつも配置されており、岩手山や八幡平を眺めながら温泉につかることができます。足元からぶくぶく温泉が湧き出るため、温泉の鮮度が抜群!混浴だろうとなんだろうと、八幡平に来たら絶対に行くべき温泉です。今回は宿泊で利用。冬季は閉鎖する上に金属を腐食させるガスの影響で、建物は古びています。豪華な旅や立派な施設を求める人には向きませんが、温かいスタッフの方と極上の温泉に満足でした!

  • 藤七温泉 彩雲荘
    • 2食つき:14,850円〜(税込、一人泊の場合)。土日でも一人泊可。
    • 温泉:単純硫黄泉。24時間利用可。内湯(男湯、女湯)、露天(混浴※、女湯)、宿泊者専用露天(男湯、女湯)。
      ※混浴の露天は、19:30~20:30まで女性専用
    • 食事:夕食18:00-19:00、朝食7:00-8:00 食堂でのバイキング形式
    • その他:送迎サービスあり(事前予約要)。
      期間営業(4月下旬〜10月下旬)
  • アクセス (前泊の松川温泉からの移動)
    • [バス] 松川温泉 - 藤七温泉 25分※ 700円

公共交通機関でのアクセスについて
八幡平頂上にあり、アクセスがなかなか大変。盛岡駅から途中の八幡平マウンテンホテルまではそれなりにバスが出ていますが、八幡平頂上は一日数本。2024年は樹海ラインが通行止めになり2本/日でした。計画する際は、アクセス方法を事前ににご確認ください。

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昨年立ち寄り湯で利用した藤七温泉。ぷくぷく、ぼこぼこと足元から湧き上がる露天風呂に衝撃を受け、今回は宿泊での利用です。当初は、三ツ石山か八幡平のハイキング後に訪れる予定でしたが、あいにくの悪天。松川温泉から藤七温泉までのバスは朝の一便しかないため、朝移動し、午後は宿でゆっくりすることにしました。
11時過ぎに到着。チェックインの15時よりもはるかに早い時間にもかかわらず、気持ちよく部屋に案内いただき、大感激!!こじんまりとした部屋に布団・机があり、必要なものは揃っています。(テレビ、冷蔵庫なし) 早くもガスストーブも用意されていて、実際、この日はかなり冷え込みました。Free Wifiもありますが、場所柄、電波は弱いです。
共同の休憩所にはテレビがありました。私はiPad派なので、Wifiさえ繋がれば問題なし。自室で調べものをしたり、温泉につかったりとゆっくり過ごしました。
この藤七温泉の目玉は混浴の露天風呂ですが、開放的な造りのため、湯浴み着がないと女性は少しキツイ。昨年度はバスタオルの片方を縫い付けた簡素な湯浴み着1,000円が販売されていましたが、今年はバージョンアップ。こんなエプロン風の湯浴み着(水色、ピンク、黄緑の3色)1,800円になっていました。
この宿に来たら、何はともあれ温泉にGO!宿自慢の露天風呂は、自噴泉で鮮度抜群。斜面には5つの混浴湯と女性専用湯1つがあります。源泉が91度と熱いため、加水されています。人が多い「藤八の湯」が最もぼこぼこと湧き上がり、加水量も少ないようでした。19:30~20:30は女性専用。星空を見ながら、この広大な露天を独泉できるのは、たまらなく良かったです。(出典:藤七温泉彩雲荘 公式HP)
左手は、宿泊者専用の男女別露天風呂。天気が良ければご来光が望めるようですが、今回はガスに包まれていました。右手の内湯ももちろん素晴らしいです。よく体が温まり、熟睡できました。(出典:藤七温泉彩雲荘 公式HP)
食事はバイキング式で、山菜たっぷり。鹿肉の小鉢やぜんまい・わらびなどの山菜、きのこ、岩魚、鱒など。蕗の薹(ばっけ)のコロッケもありました。豪華ではないけれど、滋味溢れる食卓。この日は男性の一人客が半数以上、夫婦連れ、男性グループの客層でした。食堂か座敷の空いている席で食べるスタイルのため、一人旅に慣れていないと少し抵抗があるかもしれません。
朝食もバイキング式です。なめこや水菜などのおひたし、鮭、ウインナー、卵焼き、湯豆腐、味噌汁、ご飯、ヨーグルトをチョイス。健康的な食事ですね!
宿を立つ9時半頃の気温は9度。早くも冬が来た印象です。半袖の上に、薄めのダウン・ゴアテックスに身を包んでいましたが、それでも寒い。送迎を利用して、松尾鉱山資料館まで送っていただきます。普段は送迎中に熊を見かけることもあるようですが、悪天のこの日は全く気配なし。この辺りの熊は人を見かけると逃げてくれるそうですが、登山中には十分気をつけた方が良さそうですね。
「春は道端の姫竹を採ることもあるけれど、熊も好物。車のエンジンをつけたまま採って、ガサガサ音がしたら、すぐに逃げるんです。」と親切な宿の方のお話も楽しかったです。

盛岡

おいしいもの巡りをメインに盛岡観光です。肉炒め味噌を平打ち麺に絡めて食べるじゃじゃ麺、岩手発のクラフトビールベアレンがお目当て。中でもビールもつまみも絶品のベアレンは最高!!盛岡に行く際は必ず立ち寄ろうと心に決めました。盛岡市街や岩手山を眺める小高い丘にある盛岡天満宮も風情があり、良かったです。

  • 散策コース:盛岡駅 - 不来方じゃじゃめん - 岩手銀行赤レンガ館 - 盛岡天満宮 - ビアベースベアレン駅前店 - 盛岡駅
  • アクセス (前泊の藤七温泉からの移動)
    • 松尾鉱山資料館 - 盛岡駅前 東口 1時間20分 1,100円
      ※資料館まで藤七温泉の送迎を利用
    • 盛岡駅 - 岩手花巻空港 約45分 1,500円

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盛岡駅。駅ビルのフェザンにはじゃじゃ麺の元祖「白龍」の分店が入っていますが、三連休初日の昼時ということもあり、行列。目をつけていた不来方(こずかた)じゃじゃめんに行くことにしました。駅からは徒歩10分強。
お店の方におすすめされた「チャーシューじゃじゃめん」にチータンをつけて注文。じゃじゃ麺は旨みが詰まった肉味噌がクセになる美味しさ。体も温まります。具材を少し残して麺を食べ終えると、卵を割り溶き、ゆで汁を加えます。これがチータン。ほっとする味わいでした。
国の重要文化財にも指定された岩手銀行赤レンガ館や紺屋町番屋の素敵な建物を見つつ、盛岡天満宮に向かいます。
盛岡天満宮は駅から徒歩50分ほど。中心街からは少し離れた小高い丘の上にあります。雲に隠れていますが、岩手山や秋田駒なども見えます。
石川啄木が学生時代に読書や散策に訪れていた場所。
見どころは、啄木が詠んだ歌碑の上に鎮座しているこの狛犬。啄木が「石馬」と読んでこよなく愛したそう。なんとも憎めない素朴な可愛らしさのある狛犬さん。
「撫牛」。神牛を撫でた手で患部をさわると病気が治ると言い伝えられ、この呼び名になったそう。
櫻山神社付近。正面の行列は、じゃじゃ麺の白龍本店。15時過ぎでも行列になるなんて…、人気店ですね。
そして、15時開店直後にいったベアレン駅前店。三連休ということもあり、この日はだいぶ予約が入っているようでした。注文したのは、シーズン限定のヴァイツェンとサーモンのサラダ。おいしい…。ヴァイツェンはフルーティーでバナナのような香りがありつつもコクもあり。「くーっ」と唸るうまさでした。脂のノリのよいサーモンに薬味やオニオン、ハーブと一緒にいただくサラダもGood。再訪したいお店が盛岡にできました!
おいしいものと温泉を堪能して帰路につきました。

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