6月 山と温泉 近畿

[摩耶山、灘温泉] 初夏におすすめ!トゥエンティクロス〜シェール槍

沢沿いの道が気持ち良さそうだなと歩いてみたかったトゥエンティクロス。静かで美しい木立が続き、沢からの風が心地いい。そして、ちょっとした岩登りが楽しいシェール槍。下山後はぬる湯の炭酸泉の灘温泉でさっぱりと。春〜初夏、秋にお勧めしたい良いルート&温泉でした!!

  • 日:2024/06/09 (日)
  • コース:新神戸駅 - 滝山城跡登山口 - 布引雌滝 - 布引雄滝 - 布引貯水池 - 市ケ原 - トエンティクロス - 桜谷分岐 - シェール道 - シェール槍 - 杣谷峠 - 摩耶別山 - 摩耶山 - (ロープウェイ)星の駅
  • 標準コースタイム:約5時間
  • 難易度:初
    • 起伏の少ないコースですが、距離はそれなりにあります。
    • 渡渉が多く増水すると渡れない箇所もあります。雨の後は避けましょう。
    • トゥエンティクロス〜シェール槍は、登山者が少なく、静かな山歩きになります。
    • 杣谷峠 - カスケードバレー - 山寺尾根で下山するのも一つです。
  • 温泉:灘温泉 水道筋店 営業時間 5:00-24:00 大人450円
  • アクセス
    • 往路
      • [電車] 大阪 - 新神戸 約40分 630円
    • 復路 ※灘温泉に立ち寄り
      • [ロープウェイ] 星の駅 - 摩耶ケーブル駅 25分 900円
      • [バス] 摩耶ケーブル下 - 灘中央筋商店街 6分 210円
      • [電車] 六甲道 - 大阪 約30分 420円

いろいろな登山コースのある摩耶山。布引の滝〜天狗道〜上野道のルートの記録はこちらをご覧ください!

写真

神戸市営地下鉄の新神戸駅を降りたら、新幹線乗り場の案内にしたがってJR新神戸駅へ。さらに、「布引の滝」の案内に沿って、この登山口に行きます。(新神戸駅から登山口までの行き方は、天狗道〜上野道を歩いたこちらのブログに詳しく書いています。)
登山口付近にある分岐。雄滝(おんたき)に直接向かう階段と雌滝(めんたき)を経由する平坦な道。今回は左手の平坦な道を進みましたが、布引の滝がメインでなければ、雄滝だけでも十分かな…と個人的には思いました。
水辺が気持ちいい。この日は登山客が多く、序盤はスタスタと歩きました。
この布引の滝は、「日本の滝百選」に選ばれるほか、那智の滝(和歌山)、華厳滝(栃木)と並び、「日本三大神滝」の一つとされているそうです。この雄滝がメインで最大落差は43mあるそうです。
雄滝からさらに登り、茶屋を抜けて少し歩くと、見晴らし展望台へ。眺めよし!ここまで来る観光客も多く、賑わっていました。
布引貯水池方面に進みます。沢沿いの木立の中を歩くので、涼やか。
布引貯水池まで来ました。この日はなかなかの混雑。「みんなどのルートで頂上を目指すのだろう…」とスタスタ歩きます。
もみじ茶屋、あけぼの茶屋があります。もみじが多く、紅葉の時期は雰囲気の良い道になりそう。この茶屋を超えると、登山客も分散し、徐々に減っていきます。
天狗道との分岐点にきました。左手がトゥエンティクロス。道々に標識があり、この辺りから「トゥエンティクロス」の案内が出てくるので、それに沿って進みます。
橋や飛び石などを使って渡渉する今回のルート。かつては20箇所ほど渡渉があったようです。一つ目の渡渉ポイントが出てきました。しっかりとした橋が架かっています。
黒岩尾根との分岐点を超えた先が要注意。「崖崩れ注意」のビラがあります。今回は問題ありませんでしたが、雨の後など地盤が緩んでいる時は避けた方が良さそうです。
おおむね問題なく渡れますが、
この渡渉ポイントが核心でした。増水すると、すぐに石が浸かってしまいそうですし、ぐらつく箇所もあります。不安な方はストックを使って歩くのがベター。
危うい渡渉ポイントを過ぎた先にあるやや急傾斜な道。雨で濡れている時は滑って苦戦しそうでした。
核心を過ぎるると、のどかな雰囲気に。ベンチもあり、ここでボーッと過ごしてしまいそうです。
とはいえ、まだ半分も歩いていません。「森林植物園」方面に進みます。
きれいな木立。沢から涼やかな風が吹いてきて気持ちいい。
そして静謐な空間に出てきた。
「河童橋」と名付けられたこの橋
上高地の大正池に似たなかなか良い雰囲気です。
登山者がまったくおらず、ちゃぽちゃぽという水の音だけが響いています。ずっといたい…。
木の橋や石を渡って、何度も渡渉します。渡渉ポイント先は分岐点になっていることが多いので、方角を確認して進みましょう。
トゥエンティクロスも終わりに近づいてきました。ここからは徳川道・シェール道方面に進みます。
お、ようやく登り道が出てきたか!
と思いきや、長くは続きません。平坦な道をてくてく、てくてく。
笹の小道を歩きます。徳川道方面へ。
道々の木立がとてもうつくしい。気持ちよくって、顔がニヤけちゃいます。
桜谷出合の分岐点。徳川道・シェール道方面へ。
登りの道になります。だいぶお腹が減ってきたので、高度をあげる前に栄養を補給。歩いている人が少ないので、周りを気にせず、行動食をとることができました。トレランの方とたまにすれ違います。
新穂高をぐるりと回るシェール道から穂高湖に進みました。
同じような平坦で美しい木立を歩き
まだまだ続く渡渉。
咲き始めの紫陽花がきれい。
同じような道のりでやや飽きる時間もありますが、時々ハッとするような美しい道が出てきます。
穂高堰堤までやって来ました。シェール槍までは目と鼻の先。
穂高湖を回る道の途中に、山頂にいく分岐点があります。山頂には10分ほど。
難しい場所はありませんが、山頂手前に手と足を使って岩を登る箇所があります。
登り切ると、シェール槍頂上!展望はよくありませんが、穂高湖、六甲山牧場、摩耶別山、摩耶山が見えます。
シェール槍からの穂高湖の眺め。カヌーを楽しんでいる人も見えましたよ。
この4月に穂高湖前にできたシェールミエール。とてもオシャレなカフェです。中はエアコンが効いていて快適。ポテトやスパゲッティ、おはぎセットやソフトクリームなどが食べれます。
穂高湖から三角形の岩峰のシェール槍がよく見えました。大正初期神戸居留地のドイツ人H・シェールが好んで登ったことからこの名前がついたそう。穂高湖をぐるりと回り、杣谷峠に出ても良かったのですが、
2024年にリニューアルされ、一般の方も利用できるようになった神戸市立自然の家が気になって少し散策しました。カフェやトランポリン、アスレチックといった遊び場、キャンプ場などがあります。混み合っておらず、なかなか良いかも。
自然の家前の奥摩耶ドライブウェイを歩き、アゴニー坂へ。途中、杣谷峠にトイレがあり、そこからカスケードバレー〜山寺尾根で下山するのも良さそうでした。
杣谷峠から5分ほど歩いた先の道路脇に「アゴニー坂・掬星台(きくせいだい)」の標識がありました。
アゴニー坂は摩耶別山と杣谷峠を結ぶ道で何もありませんが、そこそこ利用者はいました。
掬星台からはロープウェイ&ケーブルでサクッと下山。途中の虹の駅で15分ほど待ち時間があるので、星の駅〜摩耶ケーブル駅までトータル25分ほど。この日同じくらいのスピードで歩いていた方が杣谷峠から摩耶ケーブル下に下山した時刻とあまり変わらなかったので、次回は歩こうと思いました。
そして、もう一つのお楽しみが灘温泉。関西近郊のお気に入りの温泉です。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉。源泉かけ流しで泉質が良いのはもちろん、源泉に溶け込んだ炭酸がからだ中を包みこんでくれます。
35度のぬる湯で、暑い中歩いてきた後にさっぱり入れるのがいい!人気の温泉でいつも混んでいますが、この日はタイミングがよく、比較的空いました。源泉風呂と温泉の温冷浴を何度も楽しみましたよ。(出典:灘温泉公式HP)
同じ六甲エリアにあるおとめ塚温泉も好きです。ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉源泉の源泉かけ流し。源泉は40度と灘温泉より高く、やや黄色味がかかったお湯です。JR六甲道から徒歩13分の場所にあります。

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