5月 四国 山と温泉

[石鎚山、石鎚山温泉] 最高の登山日和に石鎚山を登る

飛行機に乗って上空から見た稜線がかっこよく、登ってみたかった石鎚山。当初は、表参道コースで頂上に行き、山荘で一泊してご来光を拝み、瓶が森方面に立ち寄る計画でした。残念ながら当日の体調があまりよくなく、宿泊は断念。表参道コースをピストンする日帰り登山に変更しました。晴天で絶好の登山日和のこの日。登山道は良く整備されていて、山から眺める景色は抜群!鎖場もスリルがあり、体調がイマイチな中でも存分に楽しめました。関西からは比較的行きやすい山。また、リベンジしたいですね。

  • 日:2024/05/04(土)
  • コース:(ロープウェイ)山頂成就駅 - 石鎚神社中宮成就社 - 八丁坂鞍部 - 剣山 - 夜明峠 - 弥山 - 夜明峠 - 剣山 - 八丁坂鞍部 - 石鎚神社中宮成就社 - 山頂成就駅
  • 標準コースタイム:約5時間半
  • 難易度:低〜中
    • 遥拝の鳥居から山頂まで、階段が続きます。それなりに体力は必要。
    • もとは修験者のための山。鎖場は垂直に近く高度感もあります。自信のない方は迂回路を利用しましょう。
    • 鎖は汗や湿気で濡れていることもあるので、グローブがある方がいいです。
    • 石鎚神社頂上山荘のルート情報が参考になります。
  • 温泉:石鎚山温泉 京屋旅館 営業時間10:00-17:00、大人500円
  • アクセス
    • 往路
      • [バス] 大阪梅田 - 伊予西条 約5時間半 5,500円 せとうちバス いしづちライナー
      • [タクシー] 伊予西条駅 - 石鎚登山口ロープウェイ 時間 約7,800円
        ソロ登山者四名で利用のため、約2,000円/人。
      • [ロープウェイ] 乗り場 - 山頂成就社駅 約10分 1,200円 石鎚山ロープウェイ
        季節により営業時間が変わります。HPで運行時間をご確認ください。
    • 復路
      • [ロープウェイ] 山頂成就社駅 - 乗り場 約10分 1,200円
      • [バス] ロープウェイ前 - 西条駅前 54分 1,020円
      • [バス] 伊予西条 - 大阪梅田 約5時間半 5,500円

東京からアクセスする場合
・飛行機・鉄道(新幹線のぞみ&特急しおかぜ)・高速バス等で松山駅へ。松山〜伊予西条まで電車で行き、バスで石鎚山登山口へ。松山に近い道後温泉に宿泊するのも一案。
・剣山+石鎚山の百名山巡りをする方も多いようでした。飛行機・船・高速バス等で徳島へ。徳島〜貞光へ行き、剣山登山バスで登山口へ。その後、伊予西条または石鎚山成就社へ移動して、一泊してから石鎚山を登るのも一つです。

写真

夜行バスで大阪〜伊予西条へ。到着したのは朝の5:30ごろでした。こじんまりとした駅ですが、駅中や駅前にコンビニがあり、トイレもあります。GWのこの日、駅前にある数軒のビジネスホテルは石鎚山目当の登山客が多く利用しているようでした。
駅前にあるホテル青木の横に併設された「桔梗」。ホテルの仕出しをしているせいか朝6時から営業しています。しっかり朝ごはんを食べたいな…と利用しました。和定食590円とリーズナブル。
石鎚山行きのバスは駅前から出ており、始発が7:37 ロープウェイ前到着が8:31です。混雑が予想されるこの日。少しでも早く行きたい…。ソロ登山の方三名に声をかけて、タクシーで行きました。7,800円ほどなので、一人2,000円ほど。7:40始発のロープウェイにも乗れて、大正解でした!
バスで来る場合は、このロープウェイ前で下車して、少し歩いてからロープウェイ乗り場に行くことになります。この写真は13時過ぎ頃に撮ったものですが、駐車場はいっぱいでした。
石鎚山ロープウェイ乗り場。建物正面にはトイレもあります。けれども、GWのこの日は大混雑。5月の通常日は8:40が始発ですが、繁忙期のため7:40から運行。
窓口でチケットを購入します。通常は20分に1本ですが、この日は臨時便が出て10分に1本でした。(写真は下山後の昼過ぎに撮影したもの)
カラフルなロープウェイ。これでビュッと高度を上げます!
ロープウェイ山頂駅からしばらく歩くと石鎚中宮成就社へ。石鎚神社は、頂上社・中腹にある成就社と土小屋遥拝殿・JR石鎚駅近くにある本社の四社があります。
この成就社は、石鎚山の開祖である役小角(えんおづの)が、なかなか山頂に到達することができず、力尽きて下山しようとしたところ、境内で出会った老人の言葉で再チャレンジして開山できたことから「成就社」と言われています。鳥居からは山頂がよく見え、なかなかきれいな神社でした。昔は茶屋や宿で賑わっていたのかもしれませんが、残念ながら今は活気がなく、数件の店のみが空いているだけです。
成就社を超えると登山道。初めは平らで気持ちいい道のり。
新緑が美しい…山登りにベストな時期ですね。
遥拝の鳥居。山頂まで登れない人がここから山頂を拝むための鳥居です。ここを抜けると階段地獄が始まります…
徐々に展望もよくなり、木々の合間から四国の山並が見えます。ひたすら階段をてくてく。なかなか堪えます。
そして、ちょっと疲れたかな…という頃に試しの鎖が出てくる。石鎚山頂までに、この試しの鎖、一の鎖〜三の鎖と四つの鎖があります。この「試しの鎖」はこの先にある難しい鎖場を登ることができるかを「試す」という意味。74mあり、足を載せるところが濡れていたりと思いの外に悪かったです。
鎖を登りきったところ。腕で登ってしまい、ちょっと疲れが出てしまいました。
そして、この試しの鎖だけ降りがあるんです。
見た目は怖そうですが、しっかり足場はあります。でも、初っ端で下りがあるなんて、、ゲゲゲです。
ラストの足場が、降っている側からみると視界の外にあってわかりにくい。足を使って、足場がないかを探りました。
小屋前でひと休憩。さて、この先の鎖場をどうしようかな…と思案。体も重いし、三の鎖はまず無理だと、早々に諦めモードになりました。
夜明かし峠に差しかかると、石鎚山の北壁が現れます。見通しも良くなってテンション上がる!!一方で、日もよく照りつけるので、暑い時期は要注意です。
一の鎖。長さ33m。距離が最も短く、一番登りやすい鎖です。二の鎖は長さ65m。ゴツゴツした岩が多く足上げがきついため、体力も必要になってきます。三の鎖は68m。足場が少なく垂直で高度感もあるよう。体調が万全でも私は三の鎖を登れないだろうな。。
石鎚山の鎖場は、太くて揺れにくく、丸い取手があるせいか、間隔を空けずに次々と登る傾向にあります。何かあった時は、下にいる人が被害に合うので、少し抵抗がありました。人の少ないときに登るのが一番ですね。
見晴らしはとっても良く、やっぱり登山道がかっこいい。
ギザギザ。
ひたすら登りが続くので体力が要ります。残すところは三の鎖。迂回します。
迂回路だって素晴らしい。この階段、絶壁に立てかけられていて、階段下には何もありません。こんな階段を山頂までよく繋いでいただいたな…とただただ感謝。
鎖場は渋滞する上に、次から次へと人が登るので緊張します。できれば、混雑のないシーズンにトライしたいですね。それが難しいのであれば、混雑する前の早朝に登るのがベストです。
いよいよ山頂。二の森〜堂ヶ森に続く稜線が見えてきた!
この保井野ルートを歩くのが本命だったのですが、今回は断念。また体調が万全の時にリベンジしたいです。かっこいい稜線。登山口にアクセスするせとうち周桑バス保井野線は2023年9月に廃線となり、なかなかにアクセスは困難。この道を歩く人はほとんどいないようでした。
石鎚神社頂上山荘。土日祝日はカレーや軽食をとることができます。宿泊してご来光を見たかったなあ。。
保井野ルート方面を何度も見返してしまう。いい稜線ですよね。
山頂はそこそこスペースがあるものの、GW&絶好の登山日和で混み合っていました。
石鎚山最高峰は天狗岳の1982m。石鎚神社奥之宮の頂上社は、天狗岳手前の弥山の頂上に鎮座しています。「仁」「智」「勇」の徳を表す3体の御神像が祀られており、5/1-11/3の間は、御神像に直接触れてご神徳を授かる特殊神事を受けることができるようですよ。
この天狗岳の急峻な山容が印象的な石鎚山。近くまで行ってみると、そこそこ道幅もあり、危険性は感じませんでした。ただ、GWのこの日はかなりの混雑。渋滞してなかなかに時間がかかりそうだったため、今回は登りませんでした。
いろいろとやり残したことが多い今回の山行。関西〜四国は意外と近いので、時期をあらためてリベンジします。
来た道を引き返し、ロープウェイに乗って下山。ロープウェイ乗り場からバス停までは、小さな土産もの店があるものの、全体的に活気はありませんでした。GWや紅葉などシーズン以外の日はひっそりしているのかもしれませんね。
そして、石鎚山のもう一つの楽しみだったのが、ロープウェイ乗り場から5分ほどのところにある石鎚山温泉。日本に6箇所しかない、白色の炭酸泉。疲労回復やアトピー性皮膚炎に効果があるとのこと。建物はかなり年季が入っていて渋い感じでした。
 浴槽はあまり大きくないため、人の少ない時に行きたいですね。今回は入ることができず、次回のお楽しみ…。きっとお肌がツルツルになるでしょう。(出典:石鎚京屋観光旅館公式インスタグラムより)。

関西から行く場合
四国までは比較的近く、普通の休日で十分に楽しめます。GWは全国から人が集まるうえ、道路も渋滞します。春に登るのであれば、4月下旬〜5月上旬の土日が狙い目かなと思いました。

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